今回はこんな男性のお悩みを解説していきたいと思います。
この記事でわかること
- 男性の抜け毛の原因
- 危険な抜け毛を見分ける方法
- 今日からすぐにできる抜け毛を防ぐ方法
シャンプーや髪の毛のセットをしいる際、ふと手のひらを見てみると髪の毛が数本からまっていることってありますよね?
それが年齢とともに増えてくると「薄毛になるのでは?」と不安になる男性も多いかと思います。
髪の毛というのはある程度抜けるもので過剰であれば問題はありません。
ですがそれがあまりにも多いようだと何かしらの対策が必要になってきます。
今回は抜け毛の対策と今日からすぐにでもできる抜け毛対策についてお話ししていきたいと思います。
目次
1日に髪の毛はどのくらい抜けるのか?
まず抜け毛についてのお話をさせていただく前に、そもそも髪の毛は1日にどのくらい抜けるのかについてお話させていただきたいと思います。
1日にうち、特に髪の毛が抜けている感じるのはシャンプー中が多いのではないでしょうか?
「結構抜けているなぁ」感じるかもしれませんが、実際健康な髪の毛というのは1日に50〜100本ほど抜けると言われています。
髪の毛は、生える→伸びる→抜けるというサイクルを繰り返しており、1本1本の髪には寿命があるため、ある程度成長した毛は自然に抜け落ちていきます。
特にシャンプー中は1日に抜ける髪の毛の約6割りと言われるのでたくさん抜けているように感じてしまうかもしれません。
重要なのは抜け毛にも種類があるということです。
健康な人の髪の毛は、2年~6年の成長期を過ぎると退行期・休止期に入り、次第に抜けていきます。
これが上記でもお話した「自然脱毛」と呼ばれる自然に髪の毛が抜ける現象です。
その一方でシャンプーや整髪料のアレルギー、ストレス・生活習慣の乱れ、頭皮の乾燥、頭皮の皮脂過剰、疾患(AGA、FAGA)などが原因で頭皮の状態が悪化することで髪の毛が抜ける場合があります。
これは異常脱毛と言われ、髪の毛の成長期が短くなることで多くが育ちきらないうちに抜けてしまう症状です。
通常髪の毛は抜けるものですが、必要以上に抜けていないかということを注視していく必要があります。
危険な抜け毛の見極め方
前述したように健康な髪の毛は1日にある程度抜けるものです。
とはいえその本数があまりにも多い場合は本来抜けねくてもいい髪の毛が抜け落ちている可能性があります。
ここでは「危険な抜け毛の見極め方」、つまり異常脱毛が起こっている場合の抜け毛の見極め方についてみていきたいと思います。
見極めポイント①:毛根の色と形
正常な抜け毛、すなわち自然脱毛の髪の毛は、毛根が黒→根本へと次第に白くなっており、マッチ棒のように丸くふくらんでいます。
一方で色が全体的に白い(触るとベタベタする)、色が全体的に黒い、形が尖っている、形にくびれがない、先からしっぽのようなものが出ているというような毛髪は、何らかのトラブルが原因で抜けている可能性があります。
見極めポイント②:抜け毛の太さと長さ
自然脱毛の抜け毛はしっかり成長してから抜けるため、ある程度の太さと長さがあります。
ですが異常脱毛によって抜ける毛というのは、しっかりと成長せずに途中で抜けてしまっているため毛が細く短いものが多いです。
見極めポイント③:抜け毛の本数
抜け毛の異変に気がつく大きなポイントはその本数です。
前述したように自然脱毛の場合は、1日50本~100本の毛が抜けます。
その一方、異常脱毛の場合というのは1日100本以上勢い良く抜けていく場合があります。
一日に抜けた抜け毛を全部数えるのはまず無理ですが、部屋や風呂場の排水溝に抜け落ちている抜け毛の数が以前より増えた、シャンプーなどの際に抜けてしまう毛の本数が以前より増えたという場合は、薄毛の可能性があります。
男性の抜け毛の原因
男性の抜け毛の原因①:AGA(男性型脱毛症)
男性の薄毛の多くはAGA(男性型脱毛症)と言われています。
このAGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンがヘアサイクルの乱れを引き起こす要因とされています。
そもそも髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、一定の期間内において下記の4つ段階において「生えて→抜けて」と繰り返しています。
成長初期 | 毛母細胞が分裂を開始し、新しい毛を作る時期 |
成長期 | 毛が栄養を摂り込んで成長する時期 |
退行期 | 毛の成長が止まり、毛穴から抜け落ちる時期 |
休止期 | 次の毛が生えるまでの準備期間 |
まず、男性ホルモンのテストステロンが頭皮に分布する5αリダクターゼという酵素と結合し、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる悪玉男性ホルモンへと変化します。
このジヒドロテストステロンは強力な脱毛ホルモンであり、髪の成長に欠かせない成長因子である「インスリン様成長因子-1」を減らしてしまうため毛母細胞の細胞分裂を妨げてしまいます。
そして結果的にヘアサイクルが乱れ、通常よりも成長期が短くなり髪の成長に悪影響を及ぼしてしまいます。
つまりジヒドロステロンは上記4つのヘアサイクルの内、成長期を短縮させ退行期へと早くに移行させてしまうことで髪の成長を妨げてしまうということです。
男性の抜け毛の原因②:生活習慣の乱れ
睡眠不足や喫煙、過度の飲酒などの生活習慣の乱れはヘアサイクルが乱れる原因です。
髪の毛や頭皮の代謝活性・修復は「成長ホルモン」が作用するのですが、この成長ホルモンは睡眠から3時間前後が経過した頃に分泌され始めます。
つまり睡眠時間が短く十分に足りていないと髪の生成に必要な成長ホルモンの分泌が滞ってしまいます。
成長ホルモンは、良質な睡眠をとることで分泌されるため、睡眠不足はヘアサイクルの乱れを招き抜け毛を促してしまいます。
また喫煙はニコチンの作用で血管が収縮し、頭皮への血流が低下します。
その結果、毛乳頭細胞への栄養の供給が低下して、毛母細胞の分裂に問題が生じます。
そして最後に、過度な飲酒はアルコールを分解する際に髪の生成に必要な亜鉛を多く消費してしまいます。
この亜鉛というのは体内で生成することができない物資のた過度な飲酒によって亜鉛はどんどん消費されていきます。
睡眠・喫煙・飲酒は日々の習慣や積み重ねによっても改善することができます。
男性の抜け毛の原因③:栄養不足
髪の生成には、主成分のタンパク質のほか、ビタミンやミネラルが必要です。
例えば、ビタミンB2やB6は、代謝に関わります。
また、ビタミンEは血行促進、亜鉛は髪の主成分ケラチンの合成をサポートします。
さまざまな栄養をバランスよくとることで、髪を生成する準備が整うのです。
栄養不足の原因には、外食やコンビニ食の頻度が多いことが挙げられます。
また、動物性脂肪の多い高カロリーな食べ物や、インスタント食品などを多く取り入れすぎると、血中コレステロールが増加し血流が悪くなります。
血流が悪くなると毛髪の成長に必要な上記のような栄養素が毛乳頭に行き届きにくくなり髪の毛の成長が妨げられ、その結果細く抜けやすい髪の毛が生えやすくなってしまいます。
男性の中には仕事が忙しくて自炊する時間がなかったり、レトルト食品で済ませたりする方も多いかと思いますが、栄養不足も抜け毛の要因になることを知っておきましょう。
男性の抜け毛の原因④:ストレス
過剰なストレスも、薄毛や抜け毛の原因になりやすいです。
ストレスというのは大なり小なり誰しもが抱えているもので、例えば友人とのトラブルや仕事の疲れなど男性におけるストレスの要因はいくつもあります。
また、責任感が強い方や自分の意見がなかなかいいづらいという方は性格に起因するストレスもあります。
過度なストレスというのは自律神経がホルモンバランスを乱し、血管の収縮が影響して血行不良を引き起こします。
それによって毛母細胞に十分な栄養を運ぶことができず頭皮環境が悪化させることが考えられます。
男性の抜け毛の原因⑤:誤った頭皮ケアとヘアケア
抜け毛を含めた頭皮トラブルの原因のひとつと考えられているのが、合わないシャンプーを使っていることです。
シャンプーには頭皮や髪の毛の汚れを落とすために洗浄成分である界面活性剤というものが含まれています。
自分の肌質に合っていない洗浄成分が含まれているシャンプーを使うことで頭皮を守る皮脂を必要以上に取りすぎてしまう場合がありまう。
これによって頭皮環境が悪くなり抜け毛に唾がる場合があります。
男性ができる抜け毛対策
抜け毛対策としては、前述したように生活習慣を見直すところから始めましょう。
まず食生活では過剰な糖分・脂質をとらず、亜鉛・蛋白質・ビタミンを多くとることが基本です。
男性の場合、仕事がいそがしかただとどうしても夕食の時間が遅くなってしまいがちですが、夜遅い時間(特に22時以降)に食事をとると腹部に血流が流れ、頭皮への血流が低下します。
そうすると頭皮に栄養がしっかりと送ることができず栄養不足になり、弱く抜けやすい髪の毛になってしまいます。
次に質の高い睡眠をとることです。
成長ホルモンは寝ている間に過剰に分泌されるためリラックスした雰囲気で6時間以上の睡眠を毎日とる成長ホルモンの分泌がしっかりと促されます。
また、夜リラックスした状態で寝るためには寝る直前でのスマホやタブレットの操作を控えましょう。
人を休眠や睡眠に誘う「メラトニン」というホルモンは強い光を浴びると分泌量が減り、脳が覚醒してしまうことで眠りが浅いなどの睡眠障害を引き起こしやすくなります。
スマホ、パソコン、タブレットなどから発せられる光によって、脳が昼間であると錯覚し、メラトニンの分泌量が抑制されます。
最後は、毎日使うシャンプーは自分の頭皮環境にあったシャンプーを選ぶということです。
自分の頭皮にあったシャンプーといわれると難しいかもしれませんが、例えば当てはまるものはありませんか?
必要なモノ
- シャンプーしても頭皮がかゆい
- シャンプー後はいつも頭皮が突っ張った感じがする
- フケが出やすい
- 頭皮が脂っぽい
こういった症状がある場合は洗浄力が強すぎるシャンプーを選んでしまっている可能性があります。
シャンプーを選ぶ際はアミノ酸やノンシリコン、無添加などと明記されているものを選ぶようにしましょう。
まとめ:抜け毛を見極めて正しい対策を
最後に。
髪の毛といのはある程度毎日抜けるものではあります。
とはいえその本数が少し多いなと感じる場合は、一度抜けた髪の毛の毛根の状態や髪質をチェックしてみてください。
以下のような髪の毛が抜け落ちていたら異常脱毛の可能性があります。
- 毛根が全体的に白い(触るとベタベタする)、色が全体的に黒い、形が尖っている、形にくびれがない、先からしっぽのようなものが出ている
- 細く短い
もし上記に当てはまる場合は日頃の生活習慣や食生活を見直し、ただしシャンプーでの頭皮・ヘアケアを行なっていきましょう。