実際のところ本当にはげてしまうのでしょうか?
今回はこんな男性のお悩みを解決していきます。
この記事でわかること
- 朝のシャンプーははげるのかどうか?
- 朝のシャンプーがはげると噂される理由
- はげないための正しいシャンプー
「夜にシャンプーをするのが面倒でいつも朝シャンプーをしている」
朝シャンプーをすること、通称「朝シャン」とも言われますが夜シャンプーをせず、日常的に朝シャンをしているという男性もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのほかにも、寝癖を直しヘアセットをしやすくするために朝シャンをしている、寝汗をかいて気持ちが悪く朝シャンをしているなど様々な理由が考えられます。
確かに朝シャンプーをして1日が始まると気持ちもシャキッとしますよね。
とはいえ「朝のシャンプーははげる」という恐ろしい噂を聞いたことがある方もいるかと思います。
そこで今回の記事ではその真相と、はげないためのシャンプーのポイントについて解説していきたいと思います。
この記事を書いている私自身40歳手前になり、薄毛や抜け毛が気になる年齢になりました。
自身の経験と考えも織り交ぜながらお伝えしていきますので是非参考にしてみてください!
目次
朝シャンプーしてもはげることはない
まず、朝シャンプーされる方はこんな方が多いのではないでしょうか?
- 夜のシャンプーして寝るのが面倒なため
- 寝癖がひどく一度シャンプーをしてからヘアセットをするため
- 夜もシャンプーしたが寝汗による不快感を払拭するため
- スッキリと1日をスタートさせるため
夜シャンプーはしているけれど朝もシャンプーしている方や夜シャンプーせずに朝シャンプーをする方、様々だと思います
結論から言うと「朝シャンプーをするとはげる」と言うことはありません。
極論を言うと、朝洗うこと自体が薄毛につながるというわけではなく、夜シャンプーする代わりに朝シャンプーをすることと、朝と夜(1日2回)にシャンプーをすることが薄毛につながる可能性があるんです。
朝のシャンプーが薄毛につながる3つの理由
前述したように朝シャンプーすることが直接薄毛につながるわけではありません。
ここでは朝のシャンプーが薄毛を促進させる可能性がある以下の3つの理由について解説してきます。
- 毛穴に汚れが残留してしまう
- すすぎが不十分になってしまう
- 過剰に皮脂を摂り過ぎてしまう
毛穴に汚れが残留してしまう
夜のうちにシャンプーをせず、日中の汗や皮脂・汚れをそのままにした状態で寝てしまうと頭皮の毛穴詰まりや雑菌の繁殖に繋がり頭皮環境を悪化させます。
髪の毛の成長サイクルである「ヘアサイクル」も菌の繁殖によって乱れてしまい、細い髪や抜けやすい毛が増えることで薄毛につながります。
また、炎症によるかゆみやターンオーバーの異常からくるフケ、毛穴詰まりなどの頭皮トラブルは、薄毛を引き起こす恐れがあるため注意をしましょう。
すすぎが不十分になってしまう
出勤前や登校前の朝の時間というのはどうしても時間に追われバタバタしがち。
その状態でのシャンプーというのはシャンプーはもちろんシャンプー後のすすぎも不十分になりがちです。
特に夜シャンプーをしていない状態の頭皮は前日の汚れがしっかりと残っている状態。
洗いやすすぎが不十分だと汚れの残留やシャンプーの成分が残留することで汚れの毛穴詰まりや炎症を引き起こし、頭皮環境を悪化させます。
過剰に皮脂を摂り過ぎてしまう
先日の夜にシャンプーをし、翌朝シャンプーをしている方も要注意です。
「しっかり洗えてるので清潔なのでは?」と思われがちですが、過剰なシャンプーは頭皮に必要な潤い(油分)を摂りすぎることで紫外線等の外的刺激を受けやすい状態となってしまいます。
頭皮は紫外線を過剰に浴びてしまうと有害な活性酸素を発生させ抜け毛や薄毛の促進、さらには白髪を促進させる場合があります。
とはいえ朝のシャンプーというのは夜のシャンプーに比べリスクがたくさん!
ぜひ気をつけたいですね!
正しシャンプーのタイミング
ではどのタイミングで何回程度洗うのがベストなのでしょうか?
前述したように朝のシャンプーは抜け毛や薄毛を促進させる可能性があります。
これは回数はもちろん「朝シャンプーをする」ということに様々なリスクが発生するからなんです。
結論、上記を踏まえシャンプーは夜、回数は一日一回を目安に行いましょう。
シャンプーは朝ではなく夜にした方が良い理由は次の3つがあげられます。
- スタイリング剤や頭皮の汚れをしっかりと落とすことができる
- 就寝中の育毛の妨げを防ぐことができる
- 頭皮の雑菌の繁殖を防ぐことができる
一日の汚れはその日のうちに丁寧に洗い流し、しっかり乾かした状態で寝るようにします。
特に夜の10時から翌2時というのは成長ホルモンが盛んに分泌される時間帯、いわゆるゴールデンタイムと言われています。
この時間に頭皮が清潔であるということが髪の成長を促し抜けにくく丈夫な髪を育てる上で重要なポイントになります。
朝シャンプーで注意すべき3つのポイント
シャンプーは夜が基本です。
とはいえ以下のような場合だと朝シャンプーをしたくなる、またはせざるを得ません。
- 前日疲れてそのまま寝てしまい、シャンプーができなかった
- 寝汗をたくさんかいてしまい頭皮が不快だ
- 寝癖がひどく一度リセットしたい
- 疲れが抜けずシャンプーで目を覚ましたい
朝シャンを行う際の注意点は髪や頭皮に刺激を与えないということです。
髪や頭皮への負担を減らすシャンプーの方法には次の4つがあります。
- お湯(水)で洗い流すだけにする
- シャンプーを使う場合は洗浄成分にこだわる
- シャンプー後は頭皮の保湿をし、しっかりと乾かす
- 紫外線対策を行う
それぞれについて解説していきます。
お湯(水)で洗い流すだけにする
朝シャンプーを行う場合は、お湯もしくは水で流すだけにしましょう。
特に夜と朝の2回シャンプーを行なっている場合は頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、バリア機能の低下から頭皮にダメージを与えてしまっている場合があります。
頭皮や髪の汚れはお湯だけでも十分落とすことができる他、寝癖の修正やヘアセットをしやすくするという点で見ても根本から水で濡らすことで十分対応することができます。
とはいえお湯で流す際は熱すぎると頭皮が乾燥してしまうため暑すぎない適温(38度前後)で流すようにしましょう。
シャンプーを使う場合は洗浄成分にこだわる
前述したように基本的にはおゆかお水で流すことをおすすめしますが、シャンプーで洗いたい場合はマイルドな洗浄力なもの、つまり洗浄成分(界面活性剤)が優しいものを選ぶようにしましょう。
代表的な界面活性剤
- 高級アルコール系
- アミノ酸系
- ベタイン系
高級アルコール系
高級アルコール系のものは洗浄力が強く頭皮や髪の潤いを奪いすぎてしまう可能性があります。
市販のメンズシャンプーに使われている場合が多い高級アルコール系の洗浄成分です。
泡立ちもよく、洗浄力・脱脂力・殺菌効果がとても強いため、シャンプー後にすっきりした爽快感があります。
とはいえ、朝のシャンプーに限らず常用すると洗浄力が強すぎて頭皮の乾燥やかゆみを引き起こすことがあるため注意が必要です。
油分の強いスタイリング剤を使った日や汗をたくさんかいた日、皮脂による頭皮のベタつきが気になった日など頭皮の状態と相談しながら使うのがおすすめ。
アミノ酸系
人間の皮膚や髪のタンパク質を構成するアミノ酸と同じ成分でできていて、肌と同じ弱酸性のため髪や頭皮にやさしいのが特長です。
適度な洗浄力と保湿力を兼ね備えているため、シャンプーの洗浄成分としては理想的です。
とはいえ原料が高価であるため市販のシャンプーではなくサロンシャンプーに使われている場合が多いです。
ベタイン系
ベタイン系は上記のアミノ酸系洗浄成分に似ていて、弱酸性で低刺激なのが特徴です。
そのためでベビーシャンプーのメイン成分にも使われることも多くあります。
一般的なシャンプーの場合はメインで使われるものではなく補助成分として使われる場合が多くあります。
とはいえ洗浄力が低めであるため皮脂が多い方やスタイリング剤がしっかりついている場合は落としきれない場合があるため注意が必要です。
シャンプー後は頭皮の保湿をし、しっかりと乾かす
シャンプーをした後は外的刺激から頭皮を守るためバリア機能の低下を防ぐため保湿を行いしっかりと乾かましょう。
まずシャンプーの後、ドライヤーで乾かす前に頭皮ローションや保湿剤を使って頭皮を保湿します。
朝で忙しからと自然乾燥はNG。
しっかりと保湿しドライヤーで乾かすことで、頭皮の水分や潤いを保ち健やかな状態を維持しましょう。
また乾かしが甘い半乾きの状態だと臭いや雑菌の繁殖の原因になります。
紫外線対策を行う
前述したように、紫外線は活性酸素を生成し頭皮や髪の毛にダメージを与えます。
特に、朝シャン後は頭皮の皮脂が少なくなっていることで紫外線による悪影響を受けやすくなっています。
外出時には、帽子や日傘を使う、日陰を通うなどの紫外線対策を心がけましょう。
また、頭皮にも使えるスプレータイプの日焼け止めもあるためおすすめです。
薄毛を防ぐ正しいシャンプーの方法
さらに薄毛防ぐ上で高価的なシャンプー方法があれば教えてください!
シャンプーは本来頭皮や髪の汚れを落とし清潔な状態を保つためのものです。
そのためには正しいタイミングで適切に行うことが大切であるということを理解しておきましょう。
とはいえ誤った方法でのシャンプーは頭皮環境を悪化させる場合があります。
シャンプーをする際の正しい手順は以下になります。
- ブラッシングをする
- ぬるま湯でしっかりと予洗いをする
- シャンプーを丁寧に泡立てる
- 指の腹で揉み込むよに洗う
- すすぎ残しがないようしっかりと洗い流す
- 頭皮を保湿する
- ドライヤーでしっかり乾かす(自然乾燥はNG)
正しいシャンプーのポイントは、汚れをしっかり落とすことと過剰に洗いすぎないことです。
矛盾してるように思われがちですがシャンプーの正しい頻度と頭皮環境に合った洗浄成分を選ぶことでバランスを見極めましょう。
シャンプー前のブラッシングや、丁寧な予洗いは頭皮に付着した埃やフケ、皮脂などを落とせるだけでなく、シャンプーの使用量も少なく済ませられます。
また、シャンプーはしっかりと泡立て指の腹を使ってマッサージするように優しく洗いましょう。
泡立ちが不十分だと地肌にシャンプーの成分が薄まらずにダイレクトについてしまい頭皮環境が悪化する場合があります。
さらに泡のクッションが少ないことで髪の毛同士の摩擦=ダメージにも繋がります。
ついつい端折ってしまいがちな丁寧なすすぎや頭皮ローション等での保湿、ドライヤーの使用もバリア機能のいじと頭皮の雑菌増殖を抑えるうえで大切な工程です。
とはいえドライヤーは、至近距離から当てると髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。
タオルドライをしっかりと行い、短い時間で少し離して使うように心がけましょう。
朝シャンプー以外の薄毛につながる3つの原因
朝シャン以外で薄毛につながる下人はどんなものがあるのでしょうか?
薄毛には様々な原因があります。
朝シャンはあくまで日常生活における薄毛につながる行動の一つにすぎません。
薄毛につながる要因には主に以下の3つがあります。
- 男性ホルモンの影響
- 遺伝による影響
- ストレスによる影響
男性ホルモンの影響
男性ホルモンのテストステロンは、「5αリダクターゼ」というタンパク質と結合すると、より強力な作用を持つ男性ホルモンである、「ジヒドロテストステロン(=DHT)」になります。
ジヒドロテストステロン(=DHT)は、頭部以外では発毛に働きますが、男性ホルモン感受性毛包にて男性ホルモンレセプターと結合することで、脱毛因子に変換されます。
脱毛因子の作用により髪を作る毛母細胞の増殖が抑制されると、髪の寿命は短くなり抜け毛や毛痩せの急激な増加につながります。
因みに薄くなる部位が頭頂部か前頭部なのは、この二つ部位というのは女性ホルモンが多く分泌され維持されているためです。
その反対に側頭部や後頭部は、男性ホルモンが多く分泌されている部位になります。
男性の中には「もみあげや襟足部分が伸びるのが早い」と感じたことがある方もいるかと思いますがこれは男性ホルモンの影響によるものです。
男性は年齢とともに女性ホルモンも減っていくため頭頂部や前頭部から薄くなってしまします。
細い毛や太い毛、髪のかたさなどのいわゆる髪質は男性ホルモン・女性ホルモンの分泌の違いによります。
遺伝による影響
薄毛には普段の生活習慣などの後天的な要因が関係している場合と、加齢や遺伝など先天的な要因が関係している場合があります。
特に日本人男性の、3人に1人が発症するといわれるAGA(男性型脱毛症)には、遺伝的な要因が関係しています。
AGAのなりやすさを左右する男性ホルモンレセプターの感受性は、遺伝によって引き継がれる性質です。
家族や親戚にAGAの方がいれば、ご自身もAGAになりやすい体質を引き継いでいる場合があります。
20代や30代の男性で若くして薄毛の進行がある場合にも、同様の可能性があるでしょう。
ストレスによる影響
ストレスの蓄積も、薄毛の進行を引き起こす要因です。
人は、ストレスに直面すると自らの体を守るために、「コルチコステロン」などの抗ストレスホルモンの血中濃度を高めます。
そうすることで、血糖値や血圧が上昇し体はストレッサーからくる障害に対抗できます。
とはいえ、抗ストレスホルモンの合成・分解には、細胞に有害な活性酸素の発生をともないます。
体内に活性酸素が増えると、毛包幹細胞がダメージを受け、育毛・発毛を阻害や白髪の発生を促す可能性があります。
慢性的なストレスがある男性はこまめにストレスを発散させることが肝心です。
もちろんストレス発散法は人によって様々ですが、取り組みやすいものであれば良質な睡眠時間の確保や適度な運動などがあります。
まとめ【朝シャンを控えて健やかな頭皮環境を!】
今回は朝シャンについて解説させていただきました。
人によって、もしくは場合によってはシャンプーのタイミングが朝になってしまう方もいるかと思います。
朝のシャンプーが直接薄毛につながるわけではありませんが、朝シャンが普段の習慣になってしまうと薄毛につながるリスクが高くある可能性があるということを改めて認識いただければと思います。
また、やむをえず朝シャンをする際は注意すべきポイントをしっかりと守っていただき、頭皮環境の悪化を防ぐようにしましょう。