
今回はこんな男性のお悩みを解決していきます。
この記事でわかること
- ヘアオイルのメリット
- ヘアオイルの種類
- ヘアオイルの正しい使い方
「ヘアオイルの使い方がよくわからない」
こんな風にヘアオイルは持っている、もうしくは興味はあるものの適量や使うタイミンングがわからないと言う方も多いのではないでしょうか?
普段のサロンワークでも髪のパサつきやダメージが気になる男性やその反対にベタつきが気になる男性、様々いらっしゃいます。
せっかく使うのであればより効果的に使いたいと思いますよね?
そこで今回はヘアオイルの正しい使い方について解説していきたいと思います。
一般的な使い方はもちろん、美容師が普段のサロンワークでも行っているちょっとテクニカルな使い方までお伝えします。
この記事を最後まで読んでいただくと自分の髪質にあったヘアオイルの選び方がわかるだけではありません。
ヘアオイルの効果を最大限に活かせる方法がわかるようになるので毎日のヘアケアがきっと楽しくなるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
なぜメンズもヘアオイルを使うべきなのか?
- ヘアセットがうまくかない
- パサついて広がってしまう
この記事を読んでくださっている男性の中には今まさに上記のようなお悩みを抱えている方もいらっしゃるはず。
もちろん元々の髪質によって広がりやすい方もいれば、カラーやパーマによるダメージで広がりやすくなることも。
また、ヘアセットがうまくいかないのもスタイリング剤の付け方や選び方が最適でない場合もあります。
とはいえこうした髪のパサつきや広がり、それによるヘアセットのしづらさの根本的な原因には髪の乾燥が大きく関係しているということをご存知でしょうか?
この乾燥を改善するために効果的なのがヘアオイルなんです。
ヘアオイルには髪の表面を油分でコーティングし髪内部の水分の蒸発を防ぐので、ヘアトリートメントの効果を高めることも可能だ。
また、ドライヤーやヘアアイロンによる熱ダメージを軽減したり、摩擦による切れ毛や枝毛を防ぐ効果もあります。
元々の髪質的に髪の水分量が少ない方や薬剤によるダメージによって髪の水分量が低下している方はヘアオイルを使うことで潤いがプラスすることでパサつきや広がりが改善されます。
さらにまとまりが良くなることでヘアセットもしやすくなり、ヘアスタイルの持続力もアップします。

ヘアオイルで得られる3つの効果

ヘアオイルの効果は単に髪の毛の潤いが増すということだけではありません。
ここでは特にメンズに嬉しい3つの効果について解説してきます。
清潔感がアップする
乾燥によってパサついた髪は清潔感を損なう大きな要因になります。
ヘアオイルは髪の内部に潤いを閉じ込め、表面に適度なツヤを与えることで健康的で手入れの行き届いた印象を与えてくれます。
特に男性の場合ビジネスシーンにおいて清潔感が好印象に繋がり成果を左右する場合も。
もちろんプライベートでも好感度アップに繋がるためヘアオイルによる印象の変化を大きく感じることができます。
まとまりやすさとヘアセットの時短に
オイルが髪一本一本に浸透し髪の水分バランスを整えることで、まとまりやすくなりヘアセットの時短にも繋がります。
また、広がりを抑えてくれる効果やスタイリング剤が馴染みやすくなるベース剤としての効果もあるため、朝整えたスタイルを終日キープしやすくもなります。
外的刺激から保護してくれる
髪の毛はドライヤーの熱や紫外線など外的刺激によってもダメージを受けてしまいます。
さらに男性の中にはヘアセットの際にストレートアイロンやカールアイロンを使っている方もいるかもしれません。
ヘアオイルは髪の表面に薄い膜を張ることでこういった外部からの刺激ダを軽減しダメージの進行を防ぐ役割もあります。
枝毛や切れ毛の予防にも繋がるため健康な髪を維持する上でなくてはならないケアアイテムです。
ヘアオイルの必要性を感じますね!

ヘアオイルには3つの種類がある

ここではまずヘアオイルを選ぶ上で知っておくべき3つの種類分けについて解説してきます。
それぞれに違った特徴があるためヘアオイル選びの第一歩としてしっかりチェックしてみてください。
動物性オイル
動物から採れる動物性オイルは、
動物から採れる動物性オイルは、人間の皮脂に近いため肌馴染みがよく、しっかりとした潤いを与えてくれるのが特徴です。
また、髪だけでなく頭皮にも使うことができるのもポイントの一つ。
植物性オイルや鉱物性オイルと違い重めの質感なので強い乾燥やダメージが気になる場合に最適です。
よく知られている動物性オイルには「馬湯」や「スクワラン」などがあります。
植物性オイル
植物から採れる植物性オイルの特養は栄養豊富で髪の内部にまでしっかり浸透し、ダメージを補修してくれるという点です。
頭皮に負担がかかりにくいので、頭皮マッサージに使えるようなオールインワンタイプのものもあります。
動物性に比べてベタつきが少なく軽やかなためサラッとした使い心地がどんな男性でも使いやすいのがポイント。
よく知られている植物性オイルには「アルガンオイル」や「ホホバオイル」などがあります。
鉱物性オイル
石油などの鉱物油をベースに、さまざまな成分をプラスしてつくられる鉱物性オイルは髪や頭皮への浸透性はありません。
とはいえ髪の表面にしっかりととどまることで指通りをよくしたり、ツヤ感アップにも効果的という特徴があります。
さらに年齢とともになくなりがちなハリコシをアップさせる効果もあるため年齢による髪質の変化にも合わせることができます。
よく知られている鉱物性オイルには「ワセリン」や「ミネラルオイル」があります。
【髪質や目的別】正しいヘアオイルの選び方

この3つの特徴を踏まえて最適な選び方を教えてください!
髪質やお悩みは十人十色、人によって様々異なります。
ここでは髪質やお悩み解消に合わせた最適なオイル選びについて解説してきますのでご自身の髪質やお悩みと照らし合わせ参考にしてみてください。
【軟毛】髪が細く柔らかい
軟毛の男性の場合ボリュームが出づらいくぺたんこになりやすいというのが最大の特徴。
そのため重い仕上がりにならないようようなヘアオイルを選ぶ必要があります。
スタイリング剤としても使用できるようなトロッとした重みのあるテクスチャーのものは避け、サラッと軽い質感に仕上がるヘアオイルを選ぶようにしましょう。
自然なツヤ感が出るものを中間から毛先に馴染ませるようにつけることがポイントです。
おすすめの成分
- ホホバオイル・・・植物性オイル
- スクワラン・・・動物性オイル
【剛毛】髪が太くて硬い
剛毛の男性は髪が広がりやすくまとまりにくいという特徴があり、ヘアセットがしづらく感じることが多くあります。
そのため高い保湿力と重さのあるオイルを選ぶことで広がりを抑えまとまりのあるスタイルが作りやすくなります。
髪の内部まで潤いを届けることで髪の毛一本一本にしなやかさがうまれスタイリングの時短にも繋がります。
おすすめの成分
- アルガンオイル、ツバキオイル、シアバター・・・植物性オイル
くせやうねりが気になる
くせ毛はの特徴は髪の毛内部の水分バランスにばらつきがあり湿度に弱いというところ。
そのため雨のひや湿度の高い日髪の水分バランスが崩れることでうねりがひどくなることが多いです。
高い保湿力で髪に水分を閉じ込め、表面をオイルでコーティングすることで、湿気の影響を受けにくく、うねりや広がりを抑えられます。
テクスチャーの重めのオイルを選ぶことで髪のボリュームを落ち着かせることができまとまりを良くする効果も期待できます。
おすすめの成分
- アルガンオイル、オリーブオイル・・・植物性オイル
ヘアダメージが気になる
カラーやパーマによるダメージヘアは枝毛や切れ毛が多く、パサつきがちで艶感がないのが特徴。
そのため髪の内部を補修する成分が配合されたオイルを選び内側からしっかりと潤いを補う必要があります。
特に、熱によるダメージを軽減するヒートプロテクト効果のあるタイプを選び、ドライヤー前に使うことで、さらなるダメージを防ぎながらケアできます。
おすすめの成分
アルガンオイル、ツバキオイル・・・植物性オイル
[st-kaiwa r1]髪質や髪の状態に合わせてオイルを選ぶことで髪質の改善や日々のヘアセットの時短はもちろん、持続性のアップにも繋がります!
下記の記事ではおすすめのヘアオイルを紹介しいていますのでこちらも合わせて参考にしてみてください![/st-kaiwa1]
メンズにおすすめのヘアオイル10選!現役男性専門美容師が徹底解説
ヘアオイルの効果的な使い方

やはりたくさんたっぷりと使えば使うほど良かったりしますか?
ヘアオイルを使う際に重要なのは使うタイミングとその量です。
ここでは現役美容師が普段のサロンワークでも実践している使い方もご紹介していきますのでぜひ参考にしていただきご自宅でも実践してみてください。
ドライヤー前のアウトバストリートメントとして使う
ヘアオイルの最も基本的な使い方なのがアウトバストリートメントとして使う方法です。
シャンプー後ドライヤーで髪の毛を乾かすタイミングというのは髪の表面だけでなく髪の内部の水分や潤いまで奪われてしまいがち。
そのため毎日のシャンプー後はヘアオイルの効果を最も実感しやすいタイミングでもあるので、正しく使うことで手触りはもちろん見た目のツヤ感やまとまり感を実感することができます。
正しい手順
- タオルドライをしっかりと行う
- 適量を手に取り毛先中心に揉み込む
- 手に残ったものを中間に馴染ませる
- ドライヤーで乾かす
タオルドライをしっかりと行う
髪の毛に水分が残りすぎているとヘアオイルの成分が水に弾かれてしまい、髪内部への浸透を妨げてしまいます。
またヘアオイルは髪をコーティングする役割があるため、水分が髪の内部に閉じ込められることで乾きにくくなることがあります。
しっかりと水分を取り除いておくことで髪を乾かす時間を短縮でき、ドライヤーの熱によるダメージも軽減できます。
適量を手に取り毛先中心に揉み込む
一般的な男性のショートであれば1〜2滴程度が適量です。
ダメージの程度によってはつけすぎてしまうと油分を吸いすぎてしまいベタつきの原因になる場合もあるため注意しましょう。
また、髪のダメージは毛先に集中していることが多いためまずは毛先から中心に、軽く握るようにしてなじませます。
手に残ったものを中間に馴染ませる
その後、手に残ったオイルを中間部分に軽く塗布します。
根元は皮脂でベタつきやすいので、基本的にはつけすぎないもしくはつけないくらいでも十分です。
ドライヤーで乾かす
髪全体にオイルが行き渡ったら、ドライヤーでしっかり乾かしていきす。
熱から髪を守りながら、ツヤのある仕上がりになります。
乾かし方のポイントは地肌に風を当てるように乾かすことです。
髪を乾かそうとするあまり髪の毛ばかりにかぜを当ててしまうと乾くのに時間がかかるだけでなく余計なダメージを与えてしまいます。
地肌を指の腹で擦るように乾かすことで自然と毛先も乾いていきます。
美容師がこっそりやっている使い方
ダメージの強い方はヘアオイルの2度付けも効果的です。
タオルドライ後オイルを塗布して乾かし、ある程度乾かした状態でもう一度ヘアオイルを塗布します。
そうすることでよりしっとりとした指っ通りや質感になり効果も持続します。
とはいえ重たすぎるヘアオイルの2度付けは注意しましょう。
しっとりを通り過ぎでベタっとした質感になってしまいます。
ヘアセット時にスタイリング剤として使う
ヘアオイルはヘアセットの際のスタイリング剤としても使うことができます。
ワックスやグリースのようにホールド力やキープ力はないものの、自然なツヤ感や束間まとまり感を出すことができるためナチュラルスタイルに仕上げたい場合におすすめです。
美容師がこっそりやっている使い方
ヘアオイルとワックスを混ぜて使用するのもおすすめです。
混ぜることでツヤ感やまとまりが向上するだけでなく、ヘアオイルに含まれる保湿や補修成分が含まれているものが多く、髪に栄養を与えながらセットすることができます。
さらにオイルの油分によってワックスの粘性をコントロールすることができるため、使用感を向上させる上でも効果的です。
とはいえあまりヘアオイルを混ぜすぎるとワックス本来が持つセット力が弱まったりベタついた重たい印象にもなってしまう恐れがあるため注意が必要です。
ヘアオイルとヘアミルクの併用について

ヘアオイルは主原料が油分でできているため髪のダメージ補修を目的としています。
一方でヘアミルクは主原料が水分で、それにプラスして少量の油分が配合されているため保湿と補修を同時に行うことができます。
髪質や髪のダメージ具合によってはヘアオイルがいい場合とヘアミルクがいい場合がとがありますが、基本的にはどちらも併用して全く問題ありません。
ヘアオイルとヘアミルクを併用する場合は以下の手順がおすすめです。
併用の手順
- しっかりとタオルドライをする
- 中間から毛先を中心にヘアミルクを揉み込む
- ドライヤーで乾かす
- 乾いたら仕上げにヘアオイルでコーティングをする
ヘアミルクとヘアオイルは化粧水と乳液のような関係性です。
先にヘアミルクを揉み込み水分を閉じ込め、仕上げにヘアオイルでコーティングをすることでダメージ補修をしながら髪の毛内部の水分や潤いをしっかりと中に閉じ込めることができます。
注意ポイント
ドライの後、仕上げにヘアミルクをつけてしまうと水分を含むことで広がりやうねりが出る場合があります。
特にくせ毛の方や乾燥毛の方は注意が必要です。
下記の記事もぜひ参考にしてみてください!

ヘアオイルとヘアミルクを使う正しい順番とは?【現役美容師が解説】
ヘアオイル使用時に注意すべき3つのポイント

男性の中にはヘアオイルのベタつきが苦手という方も多いのではないでしょうか?
その場合はヘアオイルの使い方が間違っている場合が多くあります。
ヘアオイルを使う際は以下のポイントに気をつけて使用するようにしましょう。
ヘアオイル使用時の注意ポイント
- つけすぎない
- 乾いた髪に使う際は正しいものを選ぶ
- 手のひらでしっかり伸ばす
ヘアオイルはつけすぎず適量を
ヘアオイルをつけすぎるとベタついたり多くなってしまいます。
そのため髪の長さに合わせ適量を守るようにしましょう。
- ショートヘア: 1〜2滴、または1プッシュ程
- ミディアムヘア: 2〜3滴、または2プッシュ程
- ロングヘア: 3〜5滴、または3プッシュ程度
まずは少なめの量から試してみて、乾燥やパサつきが気になる部分に1〜2滴ずつ追加していくのがおすすめです。
乾いた髪に使うヘアオイルの油分に注意
乾いた髪にスタイリング剤として使用するのも効果的です。
とはいえ乾いた状態で油分が強いものをたくさんつけすぎてしまうとベタつきの原因に。
また、スタイリング専用のヘアオイルをドライヤーで乾かす前につけてしまうとベタつきが強く残ってしまい髪が乾かなくもなってしまいます。
髪質と用途にあってヘアオイルを選ぶようにしましょう。
手のひらでしっかり伸ばして髪に塗布
塊のまま髪につけるとムラになり、部分的にベタつく原因になります。
手のひらでしっかり温めてから、薄く伸ばしてつけましょう。
ヘアオイルに関するFAQ
最後にヘアオイルに関してお客様からよくいただく質問についてまとめてみました。
ヘアオイルをつけて寝てもいいの?
ヘアオイルをつけて寝ることで寝ている間の保湿効果の向上や寝癖防止、枕と擦れることによるキューティクルの損傷を防ぐなど様々なメリとがあります。
とはいえつけすぎてしまうと髪がべたつき、枕やシーツに油分が付着する原因に。
この油分が酸化すると、肌荒れやニキビ、頭皮の毛穴詰まりの原因になる可能性があるため注意が必要です。
1日に何度もつけるのはあり?
ヘアオイルを1日に何度もつけることは、基本的には問題ありませんがつけすぎないように注意することが最も重要です。
つけすぎると、髪がベタついたり、重くなったりしやすくなるだけでなく、油分の膜が何層にも髪を覆うことで、トリートメントなどの水分や栄養分の浸透を妨げかえって髪の乾燥を招くこともあります。
根本につけてもいいの?
根元や頭皮に直接つけてしまうと、毛穴が詰まり、かゆみやフケが生じる場合があります。
さらに男性においては頭皮環境の悪化によって抜け毛や薄毛の原因になることもあるため注意しましょう。
ヘアアイロンの前に使っても大丈夫?
ヘアアイロンを使用する前にヘアオイルをつけることは一概にダメとはいえませんが注意が必要です。
商品の種類や使い方によっては、かえって髪を傷める原因になることも。
ヘアオイルは熱伝導性が高いため、100℃以上になるヘアアイロンの高温が髪に直接伝わりやすくなります。
その結果、髪の内部の水分が急激に蒸発し、髪が硬くなったり、パサつきや切れ毛の原因になったりする可能性があります。
とはいえ最近ではヘアアイロンの使用を前提に作られた専用のヘアオイルも多く販売されています。
これらの特徴としては熱から髪を守る成分や、熱を利用して髪の補修を行う成分が配合されているため、アイロン前に使用しても問題ありません。
まとめ【正しく使って理想の髪を手に入れる】
ヘアオイルは女性だけのケアアイテムではありません。
正しく選び、正しく使うことで男性の髪の悩みを解消し、清潔感と好印象を与えるスタイルを簡単に手に入れることができる効果的なアイテムです。
今回ご紹介させていただいた使い方を参考に、ぜひ今日からヘアオイルケアを始めてみてください。
きっと、鏡を見るのが楽しくなるはずです。
ヘアオイルを味方につけて、ワンランク上の自信あふれるスタイルを手に入れましょう!