「パーマをかけたのに、思い通りのスタイリングができない」
「セットしてもすぐにカールが取れてしまう」
「そもそもどんなスタイリング剤を選べばいいのか分からない」
パーマをかけた男性から、こうした悩みをよく耳にします。
実は、パーマヘアはストレートヘアと違い、スタイリング剤の"種類"と"使い方"が仕上がりを大きく左右します。
同じカールでも、スタイリング剤の選び方ひとつで「おしゃれなパーマヘア」にも「ただのくせ毛っぽい仕上がり」にもなってしまうのです。
この記事では、現役美容師の視点から、メンズパーマに合うスタイリング剤の選び方と、タイプ別のおすすめ商品、正しいつけ方までを詳しく解説していきます。
パーマをかけたばかりの方はもちろん、「なんとなく毎日ワックスをつけているけど、いまいち決まらない」という方もぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- パーマヘアにスタイリング剤が必要な理由
- ムース・クリーム・バーム・ジェル・ワックスの違いと選び方
- パーマの種類・髪質・季節別に相性の良いタイプ
- メンズパーマにおすすめのスタイリング剤8選(実例つき)
- パーツ別・失敗しないスタイリング剤の正しいつけ方
- パーマを長持ちさせるためのシャンプー選びのポイント

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目次
- 1 なぜパーマヘアにスタイリング剤が必要なのか
- 2 メンズパーマに合うスタイリング剤の選び方
- 3 価格帯・購入場所で選ぶスタイリング剤の選び方
- 4 【髪質別】パーマスタイリング剤の選び方
- 5 【季節別】パーマスタイリング剤の使い分け
- 6 【具体例】メンズパーマにおすすめのスタイリング剤8選
- 7 パーマヘアの正しいスタイリング剤の付け方
- 8 【パーツ別】スタイリング剤のつけ方のコツ
- 9 スタイリング剤と一緒に揃えておきたいアイテム
- 10 パーマスタイリングでやりがちなNG例
- 11 【ヘアスタイル別】パーマスタイリング剤の使い分け
- 12 スタイリング剤の正しい落とし方
- 13 パーマを長持ちさせるにはシャンプー選びも欠かせない
- 14 【お悩み別】パーマスタイリングの対処法
- 15 スタイリング剤の保管方法と使用期限について
- 16 パーマスタイリングに関するよくある質問(FAQ)
- 17 【美容師直伝】パーマスタイリングを成功させる3つのコツ
- 18 【年代別】パーマスタイリングのワンポイントアドバイス
- 19 まとめ【パーマヘアはスタイリング剤選びで仕上がりが変わる】
なぜパーマヘアにスタイリング剤が必要なのか

パーマをかけると髪に動きやボリュームが出ることで様々なデザインを楽しむことができます。
とはいえパーマをかけた髪というのはスタイリング剤をつけないことでその変化を十分に活かせない、さらにはマイナスに作用させてしまう場合も。
ここではまず初めにパーマヘアにスタイリング剤が必要な理由を大きく4つご紹介させていただきます。
1. カールを活かすため
パーマは髪の内部構造を薬剤で変化させ、ウェーブやカールを形状記憶させる施術です。
しかし、乾いた髪をそのまま放置すると、髪本来の重みや癖によってカールがつぶれたり、間延びしたりしてしまいます。
スタイリング剤で毛束に動きと束感を出すことで、初めてパーマの魅力であるカールがきちんと際立ちます。
2. パサつき・広がりを抑えるため
パーマの薬剤処理は、髪のキューティクルを一時的に開かせる工程を伴います。
そのため、施術直後の髪は水分や油分が抜けやすく、パサついたり広がったりしやすい状態になっています。
保湿成分を含んだスタイリング剤を使うことで、髪表面をコーティングし、うねりや広がりを抑えることができます。
3. スタイルを長時間キープするため
せっかく朝きれいにセットしても、ホールド力のないスタイリング剤ではすぐにカールが取れてしまいます。
特に湿気の多い季節や汗をかきやすい時期は、スタイリング剤のキープ力がスタイルの持続時間を大きく左右します。
4. 清潔感のある印象を作るため
パーマヘアは、スタイリング次第で「おしゃれで清潔感のある印象」にも「だらしなく見える印象」にもなり得ます。
ビジネスシーンやフォーマルな場面では特に、寝癖のように見えてしまわないよう、束感や毛流れを整えることが大切です。
スタイリング剤を上手に使いこなすことは、身だしなみの一部としても重要な意味を持ちます。
メンズパーマに合うスタイリング剤の選び方

スタイリング剤にはさまざまな種類があり、「とりあえずワックス」を選んでいる方も多いのではないでしょうか。
しかし、パーマヘアには向き不向きがあります。
ここでは選び方のポイントを4つに分けて解説していきますのでぜひ参考にしてみて下さい。
タイプ別に選ぶ(ムース・クリーム・バーム・ジェル・ワックス)
パーマスタイリングでよく使われる代表的な5タイプの特徴を整理しました。
ムースタイプ
泡状で髪全体に均一に伸ばしやすく、ふんわりとした軽いカールを作りたい方に向いています。
濡れた髪につけてから乾かすことで、根元からエアリーな動きが出やすいのが特徴です。
ホールド力は中程度で、ナチュラルな仕上がりを求める方に人気があります。
クリームタイプ
保湿力が高く、パサつきやすいパーマヘアの質感を補いながらまとまりを出せるタイプです。
ツヤ感を出しやすく、束感よりも「しっとり感」を重視したい方に向いています。
ホールド力はやや弱めですが、髪へのダメージが気になる方や乾燥が強い方におすすめです。
バームタイプ
クリームとワックスの中間のような質感で、保湿力とホールド力のバランスが良いのが特徴です。
パーマの束感を出しつつ、ツヤも欲しいという欲張りなニーズに応えやすく、近年メンズパーマスタイリングで人気が高まっているタイプです。
ジェルタイプ
水分を多く含み、濡れ髪のようなツヤと強めのホールド力が特徴です。
くっきりとしたカールを強調したい、韓国風パーマのような濡れ感スタイルを作りたい方に向いています。
ただし乾燥すると硬くなりやすいため、パサつきが気になる髪質にはやや不向きな場合があります。
ワックスタイプ
ストレートヘアのスタイリングでは定番ですが、パーマヘアの場合は「マット系」や「ハード系」のワックスだと、カールの柔らかさやツヤ感を潰してしまうことがあります。
パーマヘアに使うなら、ツヤ系・グロス系のやわらかいワックスを選ぶのがポイントです。
パーマの強さ・カールの大きさで選ぶ
パーマの種類によっても適したスタイリング剤は異なります。
- 緩やかなウェーブパーマ:軽めのムースやクリームで、ふんわりとしたニュアンスを出す
- しっかりしたカールのパーマ:バームやジェルで、カールをはっきりと際立たせる
- スパイラルパーマ・強めのくせ毛風パーマ:保湿力の高いクリームやオイル系バームで、毛束のパサつきを抑えながらまとめる
パーマがかかったばかりの時期は特に髪が繊細な状態なので、ホールド力よりも保湿力を優先したスタイリング剤を選ぶと、髪への負担を抑えながらスタイリングできます。
保湿力・ツヤ感で選ぶ
パーマヘアは施術によって水分バランスが崩れやすいため、スタイリング剤選びでは「保湿成分が入っているか」も重要なチェックポイントです。具体的には、以下のような成分が配合されている製品は、パーマヘアとの相性が良いとされています。
- グリセリン、BG などの保湿成分
- ホホバオイル、アルガンオイルなどの植物由来オイル
- 加水分解ケラチン、加水分解シルクなどのタンパク質系保湿成分
- シアバターなどのバター系エモリエント成分
これらの成分は髪の表面に薄い膜を作り、内部の水分蒸発を防ぐ働きがあるため、パーマ特有のパサつきや広がりを抑える効果が期待できます。
パーマの種類別|相性の良いスタイリング剤タイプ早見表
パーマにも「ウェーブパーマ」「スパイラルパーマ」「ツイストパーマ」「デジタルパーマ」などさまざまな種類があります。
以下は、パーマの種類ごとに相性の良いスタイリング剤タイプをまとめた早見表です。
あくまで目安ですが、購入前の参考にしてみてください。
| パーマの種類 | 特徴 | 相性の良いタイプ |
|---|---|---|
| ゆるめのウェーブパーマ | 自然な動きを重視 | ムース・クリーム |
| くっきりカールのパーマ | カールを強調したい | ジェル・バーム |
| スパイラルパーマ | 強めの巻き、毛量が多い | クリーム・オイル系バーム |
| ツイストパーマ | ねじれた束感を出したい | バーム・グロス系ワックス |
| デジタルパーマ | 熱で形状記憶、乾燥しやすい | クリーム・オイル |
| 波巻き・韓国風パーマ | 濡れ感のある束感を出したい | ジェル・グリース |
なお、デジタルパーマの場合は熱の力でしっかりとカールが固定されているため、ムースなどの水分量が多いタイプを使うと、かえってカールのボリュームが落ちてしまうことがあります。デジタルパーマの方は、保湿力の高いオイルやクリーム系を軸に選ぶのがおすすめです。
香りで選ぶ
意外と見落とされがちですが、香りもスタイリング剤選びの大切な要素です。
1日中つけているものなので、自分が好きな香り、または周囲に不快感を与えない香りを選ぶことをおすすめします。
フローラル系、シトラス系、ウッディ系など好みは人それぞれですが、パーマスタイルはこなれ感やおしゃれ感を演出するスタイルが多いため、爽やかな香りとの相性が良い傾向にあります。
価格帯・購入場所で選ぶスタイリング剤の選び方

スタイリング剤は、ドラッグストアで手に入るプチプラ商品から、美容室でのみ扱われるサロン専売品までさまざまな価格帯があります。
それぞれの特徴を理解しておくと、自分に合った商品を選びやすくなります。
ドラッグストア・市販品
手軽に購入でき、価格も比較的リーズナブルなのが魅力です。
近年は市販品でも保湿成分を配合した高機能な商品が増えており、初めてパーマ用スタイリング剤を試す方にも選びやすい選択肢です。
一方で、香りやテクスチャーの選択肢はサロン専売品に比べてやや限られる傾向があります。
サロン専売品
美容室やオンラインの正規取扱店で購入できる商品で、パーマヘアや特定の髪質・スタイルに特化した設計がされていることが多いのが特徴です。
価格はやや高めになりますが、担当美容師にパーマの種類や髪質を伝えたうえで、相性の良い一本を提案してもらえるというメリットがあります。
パーマをかけたばかりの時期は、担当美容師にスタイリング剤についても相談してみると、自分の髪に合った商品を効率よく見つけられるでしょう。
【髪質別】パーマスタイリング剤の選び方

同じパーマでも、もともとの髪質によって相性の良いスタイリング剤は変わってきます。
ここでは代表的な髪質別に、選び方のポイントを紹介します。
硬い髪・剛毛タイプ
髪が硬くコシが強い方は、スタイリング剤がなじみにくく、パサついた印象になりがちです。
伸びの良いオイル系バームや、油分をしっかり含んだクリームタイプを選び、手のひらでよく伸ばしてから毛先までなじませることを意識しましょう。
ホールド力の強いジェルを使う場合も、まず保湿系のアイテムを下地として使うと扱いやすくなります。
柔らかい髪・猫っ毛タイプ
髪が柔らかい方は、重たいバームやオイルを使うとぺたんとつぶれやすくなる傾向があります。
軽い付け心地のムースや、水分ベースのライトなジェルを少量から使い、根元を中心にボリュームを意識してつけるのがポイントです。
髪の量が多い方
髪の量が多い方は、スタイリング剤の量が不足すると全体になじみきらず、ムラのある仕上がりになりやすいです。
一度に大量につけるのではなく、少量ずつ数回に分けてなじませることで、均一な仕上がりに近づけやすくなります。
髪の量が少ない・薄毛が気になる方
髪の量が少ない方は、重すぎるスタイリング剤を使うとペタッとした印象になり、地肌が目立ちやすくなることがあります。
軽めのムースやライトなワックスを選び、根元を立ち上げるようにつけることで、自然なボリューム感を演出しやすくなります。
【季節別】パーマスタイリング剤の使い分け

季節によって髪や頭皮のコンディションは変化するため、スタイリング剤も季節に合わせて使い分けるのがおすすめです。
春・夏(湿気・皮脂が気になる季節)
気温や湿度が高くなる時期は、皮脂の分泌が増えたり、湿気でカールが広がったりしやすくなります。
この時期は、べたつきにくい水分ベースのジェルやムースを中心に、ホールド力のあるアイテムを選ぶと、湿気による崩れを抑えやすくなります。
秋・冬(乾燥が気になる季節)
空気が乾燥する季節は、パーマヘアのパサつきがより目立ちやすくなります。
保湿力の高いクリームやオイル系バームを中心に、洗い流さないトリートメントも併用しながら、髪の潤いをしっかり守るスタイリングを意識しましょう。
静電気による広がりが気になる方は、オイル分の多いアイテムを選ぶのもポイントです。
【具体例】メンズパーマにおすすめのスタイリング剤8選

ここからは、タイプごとに実際に私が普段の営業で使用してるものをはじめ、店頭でよく見かける商品を例に挙げながら、もう少し具体的なイメージを掴んでいただけるよう紹介します。
購入の際は、必ず最新のパッケージ表示や販売サイトの情報も確認してください。
おすすめスタイリング剤 比較一覧
| 商品名 | タイプ | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| ウェーボ ジュカーラ キャラメイクホイップ | ムース | きめ細かい泡でやわらかなニュアンス | 軽さ重視・初心者 |
| クラシエ プロスタイル ふわっとやわらかウェーブフォーム | ムース | 市販・軽い使用感 | 気軽に試したい方 |
| ナプラ N. ナチュラルバーム | バーム | 天然由来・高保湿 | パサつきが気になる方 |
| LINC ORIGINAL MAKERS ヘアバーム | バーム | ツヤと束感を両立 | 無造作パーマ派 |
| ミルボン ニゼル ドレシア ジェリー H | ジェル | 微調整しやすい | 初めてジェルを使う方 |
| レタッチ ヘアジェル パーマ用 ホールド WAVEGEL | ジェル | パーマ向け設計・キープ力 | しっかり束感を出したい方 |
| フィヨーレ モダリエ ウェットオングリース | グリース | 濡れ感・引っかかりにくい | ミディアム~ロング |
| KANTANSERIES ニュアンス ヘアバーム | バーム | 自然な毛流れ | ナチュラル志向 |
デミ ウェーボ ジュカーラ キャラメイクホイップ(ムース)
軽さと自然なニュアンスウェーブを両立したい方に
ホイップのようなきめ細かい泡が特徴のムースで、髪を締め付けすぎず、やわらかいニュアンスウェーブを作りやすいアイテムです。
根元からふんわりと立ち上げたい方や、固めすぎない自然な仕上がりを求める方に向いています。
クラシエ プロスタイル ふわっとやわらかウェーブフォーム(ムース)
まずは市販品で気軽に試したい方に
市販のドラッグストアでも手に入りやすいムースタイプです。
軽い使用感で髪をふんわりとまとめやすく、初めてパーマ用スタイリング剤を使う方でも扱いやすいのが特徴です。
ナプラ N. ナチュラルバーム(バーム)
保湿力を重視してパサつきをケアしたい方に
天然由来原料を中心に作られたバームで、手のひらでよく伸ばしてオイル状にしてから使うのが基本の使い方です。
保湿力が高く、パサつきが気になるパーマヘアのケアも兼ねられます。
LINC ORIGINAL MAKERS ヘア(バーム)
ツヤと束感を両立させたい無造作パーマ派に
天然オイルを配合したナチュラル系のヘアバームです。
ツヤと束感を両立しやすく、無造作なパーマスタイルとの相性が良いタイプとして紹介されることが多い商品です。
ミルボン ニゼル ドレシア ジェリー H(ジェル)
微調整しながらスタイリングしたい方に
サロン専売品として長く支持されているジェルタイプです。
固まるスピードがゆるやかで、スタイリングしながら微調整しやすいため、ジェル初心者でも扱いやすいとされています。
レタッチ ヘアジェル パーマ用 ホールド WAVEGEL(ジェル)
パーマのカールをしっかりキープしたい方に
パーマヘア向けに設計されたジェルで、くせ毛やパーマのカールをしっかりキープしたい方に向いています。
濡れ感を活かした束感スタイルを作りやすいのが特徴です。
フィヨーレコスメティクス モダリエ ウェットオングリース(グリース)
ミディアム~ロングの濡れ感スタイルに
濡れ感とまとまりを重視したグリースタイプで、ミディアム~ロングのパーマヘアと相性が良いとされています。
セット力は強めではありませんが、髪に引っかかりにくく扱いやすいのが特徴です。
KANTANSERIES ニュアンス ヘアバーム(バーム)
自然な毛流れのニュアンスパーマに
ニュアンスパーマのような、緩やかで自然な毛流れを出したいスタイルに向いているバームタイプです。
つけすぎない絶妙な質感を演出しやすいアイテムとして紹介されています。
上記はあくまで一例です。
実際に選ぶ際は、担当美容師にパーマの種類や髪質を伝えたうえで、相性の良いスタイリング剤を提案してもらうのが最も確実な方法です。
パーマヘアの正しいスタイリング剤の付け方

ポイントはありますか?
どんなに良いスタイリング剤を選んでも、つけ方を間違えると効果を十分に発揮できません。
ここでは、パーマヘアに適したスタイリング方法を紹介します。
① 生乾き~8割ドライの状態でつける
パーマヘアのスタイリングは、髪が完全に乾いてからではなく、8割ほど乾いた「半乾き」の状態でスタイリング剤をつけ始めるのが基本です。
完全に乾いた髪につけるとカールが再現しにくく、パサついた印象になりやすいためです。
タオルドライ後、根元をしっかり乾かしつつ毛先は少し湿り気を残す程度がベストなタイミングです。
② 手のひら全体に伸ばしてから揉み込む
スタイリング剤は、いきなり髪につけるのではなく、まず手のひら全体に均一に伸ばしてから使うのが鉄則です。
特にバームやワックスは、指先だけにつけると髪への馴染みがムラになり、カールが不自然に固まってしまうことがあります。
③ もみ込むように、こすらない
パーマのカールを活かすには、髪をこすらず「もみ込む」ように扱うことが重要です。
毛束を手のひらで包み込み、根元から毛先に向かってキュッキュッと握るようにもみ込むことで、自然な束感とカールが強調されます。
ゴシゴシとこすってしまうと摩擦でうねりがつぶれ、フリズ(広がり・チリつき)の原因にもなります。
④ ディフューザーやドライヤーの冷風で仕上げる
スタイリング剤をつけた後、ディフューザーアタッチメントを使って温風を優しく当てると、カールの形状が整いやすくなります。
仕上げに冷風を当てることで、キューティクルが引き締まりツヤとキープ力がアップします。
⑤ つけすぎに注意する
パーマヘアは「保湿したい」という意識からスタイリング剤を多めにつけがちですが、つけすぎるとベタつきや、逆にカールがつぶれる原因になります。
特にジェルやワックス系は少量からスタートし、髪の量や長さに応じて調整していきましょう。
【パーツ別】スタイリング剤のつけ方のコツ

前述したようにパーマヘアにはヘアセットのコツがあります。
さらにパーマヘアは、髪全体に均一につければ良いというわけではありません。
トップ・サイド・前髪と、パーツごとに意識するポイントが異なります。
トップ
トップは根元からしっかり立ち上げることを意識します。
スタイリング剤を少量とり、根元をつまむようにもみ込むと、パーマのボリューム感がきれいに出やすくなります。
ぺたんとしやすい方は、ドライヤーで根元を持ち上げながら乾かした後にスタイリング剤をつけるとより効果的です。
サイド
サイドは膨らみやすい部分でもあるため、トップよりもやや少なめの量で、髪の流れに沿ってなでつけるようにつけるのがコツです。
もみ込みすぎるとパーマがつぶれてしまうこともあるので、優しく整える程度にとどめましょう。
前髪・顔まわり
前髪はカールの見え方が印象を大きく左右するパーツです。
指先に少量のスタイリング剤をつけて、毛束を数本ずつつまみながら束感を作ると、自然でおしゃれな仕上がりになります。
ベタつきが気になる場合は、量を控えめにして少しずつ足していくのがおすすめです。
襟足・毛先
襟足や毛先は乾燥しやすく、パサつきが目立ちやすい部分です。
保湿力の高いクリームやバームを使い、毛先をねじるようにもみ込むことで、カールを活かしつつまとまりのある印象に仕上がります。
スタイリング剤と一緒に揃えておきたいアイテム

ここではスタイリング剤の効果を最大限に引き出すために、あわせて用意しておきたいアイテムを4つ紹介します。
絶対に必要というわけではないですがあればさらに思い通りのパーマヘアを再現できるはずです。
ディフューザーアタッチメント
ドライヤーの先端に取り付けるディフューザーは、広範囲において風で乾かすのではなく熱で乾かせるため、パーマのカールをつぶさずに乾かすことができます。
パーマヘアのスタイリングにおいては、ほぼ必須ともいえるアイテムです。
スプレーボトル(霧吹き)
パーマがとれかけてきたときや、寝癖でカールが崩れてしまったときに、水で軽く湿らせてからスタイリングし直すことでカールを復活させやすくなります。
1本持っておくと非常に便利です。
幅広コーム・指通りの良いコーム
パーマヘアは目の細かいコームでとかすとカールが伸びてしまうことがあるため、幅の広いコームや、指通りしやすいタイプを使うのがおすすめです。
スタイリング前の軽いとかしにとどめ、仕上げは基本的に指でスタイリングしましょう。
洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)
スタイリング剤の前段階として、洗い流さないトリートメントで髪を保湿しておくと、スタイリング剤のノリが良くなり、パサつきもさらに抑えられます。ドライヤー前につけるタイプを選ぶと、熱ダメージのケアにもつながります。
パーマヘアにおすすめの保湿を目的としたアウトバストリートメントはこちらをチェック!
パーマスタイリングでやりがちなNG例

普段よく見かける、パーマヘアのスタイリングにおける美容師目線での失敗例を4つ紹介します。
完全に乾いてからスタイリング剤をつける
乾いた髪に後からつけても、カールの形状がうまく再現できず、表面だけがベタついた不自然な仕上がりになりがちです。
マット系ワックスだけでスタイリングする
保湿力の低いマット系ワックスのみでは、パーマ特有のパサつきをカバーしきれず、ゴワついた印象になってしまうことがあります。
ブラシで髪をとかしてしまう
パーマヘアをブラシでとかすと、せっかく作ったカールが伸びてしまいます。スタイリングの際はコームではなく指や手のひらを使うのが基本です。
ドライヤーで根元から思い切り乾かしすぎる
強い温風を髪全体に長時間当て続けると、水分が過度に飛んでパサつきやフリズの原因になります。
ある程度乾いたら温度・風量を落とす、もしくは冷風に切り替えるのがおすすめです。
【ヘアスタイル別】パーマスタイリング剤の使い分け

パーマは組み合わせるヘアスタイルによっても、相性の良いスタイリング剤が変わります。
お客様からもオーダーの多い、代表的なスタイル4つに分けて紹介します。
ツーブロック×パーマ
サイドを刈り上げてトップにパーマをかけるツーブロックスタイルは、トップの束感とボリュームを両立させることがポイントです。
根元を立ち上げつつ毛先に束感を出したい場合は、軽めのムースで全体のベースを作ったあと、毛先だけバームで束感を足す「重ねづけ」がおすすめです。
マッシュ×パーマ
丸みのあるシルエットが特徴のマッシュスタイルは、パーマのカールをふんわりと活かすことで柔らかい印象を演出できます。
重すぎるワックスやジェルはシルエットを崩しやすいため、軽い付け心地のムースやクリームを中心に、少量ずつなじませるのがコツです。
ウルフ×パーマ
襟足や毛先に動きを出すウルフスタイルは、毛先の束感がスタイルの印象を大きく左右します。
保湿力のあるバームやオイル系ワックスで、毛先を中心にしっかりと束感を作ることで、パーマの動きを最大限に活かせます。
無造作ショート×パーマ
短めの長さで無造作な質感を楽しむスタイルは、ラフな束感がポイントになります。
グロス系のワックスやバームを少量指先に取り、髪をつまむように立体感を出すと、こなれた印象に仕上がります。
スタイリング剤の正しい落とし方

スタイリング剤は、つけ方だけでなく「落とし方」も重要です。
洗い残しがあると、頭皮のべたつきやニオイ、かゆみなどのトラブルにつながることがあります。
パーマヘアの場合、洗浄力の強すぎるシャンプーで力任せにゴシゴシ洗うと、スタイリング剤は落ちやすくなる一方で、パーマのカール自体にも負担がかかってしまいます。
まずはぬるま湯で予洗いをしっかり行い、スタイリング剤をある程度浮かせてから、頭皮を指の腹でマッサージするように洗うのが基本です。
このとき使用するシャンプーの洗浄成分によっても、パーマの持ちや髪の仕上がりは変わってきます。
スタイリング剤をきちんと落としながらもパーマへの負担を抑えたい方は、次で紹介するシャンプー選びのポイントもあわせて確認しておきましょう。
パーマを長持ちさせるにはシャンプー選びも欠かせない

ここまでスタイリング剤の選び方を中心に解説してきましたが、パーマヘアを美しく保つためには、スタイリング剤だけでなく「シャンプー選び」も非常に重要なポイントです。
洗浄力の強すぎるシャンプーを使い続けると、パーマによって施された結合が徐々に緩んでしまい、カールが早くだれてしまう原因になります。
逆に、保湿成分がしっかり配合されたアミノ酸系シャンプーなどを選べば、パーマの持ちを良くしながら、スタイリング剤の効果もより発揮されやすくなります。
パーマヘアに合うシャンプーの具体的な選び方やおすすめ商品については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
▼パーマが長持ちするシャンプーについてはこちら パーマが長く持つメンズシャンプー厳選10本!現役美容師が徹底紹介
【お悩み別】パーマスタイリングの対処法

最後に、パーマヘアでよくある悩み別に、スタイリング剤の使い方や選び方のポイントを整理しておきます。
カールが弱くなってきた・パーマがとれかけている
時間の経過とともにパーマのカールが緩んできたと感じたら、水分量の多いムースやジェルを使ってカールを再現する方法が効果的です。
まず霧吹きで髪を軽く湿らせ、内側の髪までしっかり水分を含ませたうえでスタイリング剤をもみ込み、ディフューザーで乾かすと、かけたての頃に近いカール感を取り戻しやすくなります。
トップがぺたんこになりやすい
トップのボリュームが出にくい方は、根元を立ち上げる意識でスタイリング剤をつけることが重要です。
ドライヤーで根元を持ち上げながら乾かし、8割程度乾いた状態で軽めのムースやワックスを根元中心にもみ込むと、ふんわりとしたボリュームを作りやすくなります。
重すぎるバームやオイルは根元のボリュームを潰しやすいため、量を調整しましょう。
湿気で広がる・うねりが出る
湿気による広がりが気になる方は、保湿力の高いクリームやオイル系バームで髪表面をコーティングするのがおすすめです。
あわせて、キープ力のあるジェルやハードタイプのワックスを少量プラスすることで、湿気による崩れを軽減できます。
日中に崩れやすい方は、ミスト・スプレータイプのスタイリング剤を持ち歩き、崩れた部分だけ軽く直すのも効果的です。
全体的にパサつきが目立つ
パーマヘアのパサつきは、スタイリング剤の保湿力不足だけでなく、シャンプーやトリートメントなど普段のヘアケア全体の影響を受けている場合も少なくありません。
スタイリング剤で保湿力の高いクリームやバームを選ぶのはもちろん、洗い流さないトリートメントを併用したり、ホームケアで使用するシャンプー・トリートメントを見直したりすることも、根本的な改善につながります。
スタイリング剤の保管方法と使用期限について

スタイリング剤は、直射日光の当たる場所や高温多湿の環境で保管すると、成分が劣化しやすくなります。
特に浴室に置きっぱなしにしていると、湿気や温度変化の影響を受けやすいため、洗面台や涼しい場所での保管がおすすめです。
多くのスタイリング剤には明確な使用期限の記載がない場合もありますが、開封後は半年~1年程度を目安に使い切るのが望ましいとされています。
香りが変わった、テクスチャーが分離しているなど、異変を感じた場合は使用を控えましょう。
パーマスタイリングに関するよくある質問(FAQ)

最後にパーマをかけたお客様からよくいただく質問をまとめてみました。
ぜひ参考にしてみて下さい。
Q. パーマをかけた直後からスタイリング剤を使っても大丈夫ですか?
パーマ施術直後(当日~数日以内)は、髪の内部構造がまだ安定していない時期です。
美容師から特に指示がない場合でも、施術後24時間程度はできるだけ髪に負担をかけない方が無難とされています。
スタイリング剤を使い始めるタイミングについては、担当美容師に確認するのが確実です。
Q. スタイリング剤とワックスは何が違うのですか?
「ワックス」はスタイリング剤の一種で、油分をベースにしたスタイリング剤全般を指す言葉として使われることが多いです。
一方「スタイリング剤」はムース、ジェル、クリーム、バーム、ワックスなどをまとめた総称です。
パーマヘアの場合は、ワックスの中でも保湿力の高いタイプを選ぶのがポイントです。
Q. 1回に使うスタイリング剤の量はどれくらいが目安ですか?
髪の長さや量によって異なりますが、ショート~ミディアムヘアの場合、パール1~2粒程度から始めるのが目安です。
少なすぎると感じたら少しずつ足していき、つけすぎには注意しましょう。
Q. スタイリング剤は毎日使っても髪に悪影響はありませんか?
適切な洗浄成分のシャンプーでその日のうちにしっかり洗い流していれば、毎日の使用による大きな悪影響は少ないとされています。
ただし、洗い残しがあると頭皮トラブルの原因になることもあるため、シャンプー時にしっかりすすぐことを意識してください。
Q. くせ毛とパーマ、スタイリング剤の選び方に違いはありますか?
基本的な考え方は共通していますが、天然のくせ毛は毛質や癖の出方が一人ひとり異なるため、より保湿力重視で選ぶ傾向があります。
パーマの場合は狙ったカールの形状があるため、その形状を活かせるホールド力とのバランスを意識して選ぶと良いでしょう。
Q. デジタルパーマとコールドパーマでスタイリング剤を変える必要はありますか?
デジタルパーマは熱によってカールが強く形状記憶されているため、ムースなど水分量の多いスタイリング剤を使うとカールのボリュームが落ちてしまうことがあります。
デジタルパーマの方は、保湿力重視のオイルやクリームタイプを軸に選ぶと扱いやすいでしょう。
一方、コールドパーマ(一般的な薬剤のみのパーマ)は水分に反応してカールが出やすいため、ムースやジェルとの相性が良い傾向にあります。
Q. スタイリング剤をつけた後、崩れてしまった場合はどうすればいいですか?
一度セットしたスタイリング剤の上から新しいスタイリング剤を重ねづけすると、ベタつきやダマの原因になることがあります。
崩れてしまった場合は、まず霧吹きで軽く髪を湿らせてから、少量のスタイリング剤を毛先中心につけ直すのがおすすめです。
外出先で崩れた場合は、ミストタイプやスプレータイプを携帯しておくと便利です。
Q. スタイリング剤は美容室で購入した方がいいのでしょうか?
必ずしも美容室で購入する必要はありませんが、担当美容師は実際に自分の髪質やパーマの種類、なりたいスタイルを把握しているため、最も的確な提案をしてもらいやすいというメリットがあります。
特にパーマをかけたばかりの時期は、一度相談してみることをおすすめします。
【美容師直伝】パーマスタイリングを成功させる3つのコツ

最後に、これまで解説してきた内容をもとに、パーマスタイリングを成功させるための重要なポイントを3つに絞って振り返ります。
コツ1:完全に乾いた髪にはつけない
パーマヘアのスタイリングは、8割程度乾いた状態からスタートするのが基本です。
乾ききった髪にスタイリング剤をつけても、カールがうまく再現されず不自然な仕上がりになりやすいため、タイミングを意識しましょう。
コツ2:自分の髪質・パーマの種類に合ったタイプを選ぶ
「とりあえずワックス」ではなく、髪質やパーマの強さに合わせてムース・クリーム・バーム・ジェルを使い分けることが、理想の仕上がりへの近道です。
迷ったときは、保湿力の高いクリームやバーム系から試してみるのがおすすめです。
コツ3:もみ込むように、少量ずつなじませる
スタイリング剤はこすりつけるのではなく、毛束を手のひらで包み込むようにもみ込むことがポイントです。
一度に大量につけるのではなく、少量ずつ様子を見ながら調整することで、パーマの美しいカールを最大限に活かすことができます。
【年代別】パーマスタイリングのワンポイントアドバイス

パーマスタイルは幅広い年代に人気がありますが、年代によって意識したいポイントも少しずつ異なります。
20代
トレンド感のあるスタイルに挑戦しやすい年代です。
ジェルやグリースを使った濡れ感スタイルや、束感のはっきりしたスタイリングにもチャレンジしやすいので、ホールド力の強いタイプも積極的に試してみるのがおすすめです。
30代・40代
ビジネスシーンとの両立を意識する方が増える年代です。
派手すぎない自然な束感や、清潔感のあるまとまりを意識したスタイリングが好まれる傾向にあります。保湿力の高いクリームやバームをベースに、崩れにくい程度のホールド力をプラスするバランスの良いスタイリングが向いています。
40代以降
髪のハリ・コシの変化や乾燥が気になり始める年代でもあります。
保湿力を最優先しつつ、根元のボリュームを意識したスタイリングを心がけると、若々しく清潔感のある印象を保ちやすくなります。
重すぎるスタイリング剤は避け、軽めのムースやオイルを活用するのがポイントです。
まとめ【パーマヘアはスタイリング剤選びで仕上がりが変わる】

パーマをかけた男性にとって、スタイリング剤は単なる「セット用品」ではなく、パーマの魅力を最大限に引き出すための重要なアイテムです。
今回紹介したポイントを簡単にまとめると、以下のようになります。
ポイント
- パーマヘアには保湿力を重視したスタイリング剤(クリーム・バーム・ムース)が向いている
- カールをくっきり見せたい場合はジェルタイプ、ナチュラルに仕上げたい場合はムースタイプがおすすめ
- ワックスを使うならマット系ではなくツヤ系・グロス系を選ぶ
- スタイリング剤は8割ドライの状態でもみ込むようにつけるのが基本
- ブラシでとかす、乾かしすぎるなどのNG習慣に注意する
- パーマの持ちを良くするにはシャンプー選びも同時に見直すことが大切
自分の髪質やパーマの種類に合ったスタイリング剤を見つけて、正しいつけ方をマスターすれば、毎日のセットがぐっと楽になり、パーマの持ちも良くなります。
ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりの一品を見つけてみてください。
スタイリング剤選びに迷ったときは、まず保湿力の高いクリームタイプやバームタイプから試してみるのがおすすめです。
そのうえで、なりたい仕上がりや髪質に合わせてムース・ジェル・ワックスを組み合わせていけば、パーマ本来の魅力をより長く楽しむことができるはずです。
日々のスタイリングとあわせて、シャンプーなどのホームケアも見直しながら、理想のパーマヘアを育てていきましょう。