今回はこんな男性のお悩みを解説していきたいと思います。
この記事でわかること
- 白毛が生えるメカニズム
- 白髪が生える原因
- 白髪が生えてきたときの対処法
スタイリングの際や洗顔をしている際、一本でも白髪を見つけてしまうとショックですよね?
黒髪の中に一本でも白髪を見つけてしまうと「ついに自分もそんな年か、、、」と年齢を感じてしまうものです。
まだ一本くらいなら抜いてしまった方が早いから抜いてしまえ!とついつい抜いてしまいがちですが、ちょっと待ってください。
気をつけなければいけないのが白髪を抜くと色々なトラブルにつながる可能性があるということです。
そもそも今は鏡ごしに見える一本でもこれから10本、100本と増えていったときに「抜く」という方法では対処できなくなります。
白髪を一本見つけてしまったときはどうすればいいか、今後白髪が増えてきたときはどうすればいいか。
このブログ記事ではそんな白髪の正しい対処法について解説していきます。
なぜ白髪は生えてくるのか?
まずは白髪が生えてくるメカニズムを知るところから始めていきましょう。
白髪というのは、元々黒い状態から白くなったものと思うかもしれませんが、実は髪の毛というのは本来白髪なんです。
毛根の最深部にある色素細胞であるメラノサイトが、チロシンという物質からメラニン色素というものを生成します。
髪の毛が生成される過程でこのメラニン色素が元々白い状態である髪に黒や茶色などの色味を与える役割をしているんです。
つまり白髪というのはメラノサイトの機能が低下しメラニン色素が生成されず、着色されないまま元々の白い状態で生えてきた髪の毛であるということです。
「いつ同じ場所に白髪が出てくるのが気になる」という男性もいるかもしれませんが、メラノサイトの分布量に違いがあるということも原因の1つです。
特に生え際や込み髪部分、耳周りというのはメラノサイトの分布量が少ないため白髪になりやすいと言われています。
また、この3つの部分な血行が悪くなりやすい部分でもあるので毛母細胞に十分な栄養を送ることができずその機能が低下しやすいとも考えられています。
一本だけ白髪になる原因
前述したように、白髪というのはメラノサイトの機能が低下することで髪が着色されないまま生えてきた髪の毛であるとお伝えさせていただきました。
ではなぜメラノサイトの機能は低下し、一本だけ白髪になってしまうのでしょうか?
ここではその原因について解説していきます。
白髪になる原因①:遺伝によるもの
両親のどちらかや、両親ともに白髪が多かったり、親類に白髪が多い場合は、遺伝によって白髪が生えやすい髪質になることがあります。
両親や親類から受け継がれた遺伝子というのは、メラニン色素を髪に送り込む際の大切な役割を持っているため、メラニン色素が少ない遺伝子を受け継いでしまうと白髪が生えやすくなると考えられています。
特に若いうちから白髪が気になり始める方の場合は遺伝によるものが要因になっていることが多く、中には思春期から白髪が生えてきたという方もいらっしゃいます。
白髪になる原因②:加齢によるもの
年齢を重ねると細胞は老化し、それによって毛母細胞やメラノサイトの働きも衰えてしまいます。
毛母細胞とメラノサイトには、髪を黒くするメラニン色素を取り込む働きがあるのですが、加齢によってこの機能が低下してしまうと髪に黒色メラニンが作用しなくなり、一本や数本の白髪につながってしまうのです。
また、細胞の老化は加齢だけでなく「紫外線」によっても起こります。
紫外線を浴びすぎてしまうと光老化が進行し、体内に活性酸素が発生してしまいます。
活性酸素は体内の細菌などを排除する働きがあるため必要不可欠な物質ではあります。
とはいえ増えすぎると老化を早めてしまう原因になり、毛母細胞やメラノサイトの機能を低下させる可能性も可能性もあります。
白髪になる原因③:ストレスによるもの
強いストレスを感じた時や、ストレスの解消ができない時に白髪が増えたなあと感じた経験はありませんか?
ストレスが蓄積すると活性酸素が発生します。
この活性酸素は前述したように老化を早める作用があるため毛母細胞やメラノサイトの機能を低下させてしまします。
また、ストレスを感じること毛細血管が収縮した状態になります。
それが頭皮の毛細血管にまで及ぶと、毛根(毛母細胞)に酸素や栄養が行き届きにくくなるため白髪などのトラブルにつながる恐れがあります。
白髪を一本だけ見つけた時の対処法
洗顔をしている時やヒゲを剃っている時、スタイリングをしている時に鏡ごしにキラッと光る白髪を一本見つけてしまうと気になりますよね。
黒髪の中に白髪が一本混ざっていると目立ってしまうため、なんとかしたいと思うものです。
とはいえそこだけ染めるわけにもいかないでしすぐにどうにかできるものでもありません。
そこで手っ取り早くやってしまいがちなのが「抜く」という行為です。
抜くことで白髪はなくなり、確かに気にはならなくなると思います。
ですが5本、10本と増えてきたときや鏡では見えない後ろの部分に白髪ら出てくると「抜く」という行為では対応しきれなくなってきます。
そもそも白髪は抜くことで頭皮にダメージを与えることで頭皮環境の悪化を招きます。
ここでは白髪を見つけてしまった時の対処法について解説していきます。
白髪を見つけた時の対処法①:根元ギリギリからきる
気になる一本だけすぐになんとかしたい場合は抜くのではなく根元ギリギリでカットすることをお勧めします。
この時、中途半端な長さで切ってしまうと、髪質や生え方、そして場所によっては白髪がピンと立ってしまい逆に目立ってしまう場合があります。
切る際はなるべく根元ギリギリからカットし、その際周りの黒い髪の毛は切らないように注意しましょう。
もし不安な場合は美容室に行った際、美容師さんにお願いするのもいいかと思います。
白髪を見つけた時の対処法②:染める
白髪を染める方法も効果的です。
とはいえ白髪を染める薬剤とその方法にはいくつか種類があります。
目的や好みの使用感、髪や頭皮の状態に合わせた白髪染めを選ぶために、以下の4つを種類別で特徴とメリットをご紹介していきます。
- ヘアカラー
- ヘアマニキュア
- マスカラ、ヘアスプレー
- カラーシャンプー 、カラートリートメント
ヘアカラー
一般的な「白髪染め」としてイメージされるものがヘアカラー(グレイカラー)になります。
ヘアカラーの特徴は髪の毛の内部に色味を浸透させるためしっかりと染まるだけでなく、発色の良さや色の持ちがいいという特徴があります。
とはいえアルカリカラーは髪や頭皮へのダメージ度は高くなってしまうため、髪のダメージがきになる方や頭皮が敏感な方は注意が必要です。
白髪が気になるタイミングと染める周期のバランスを見極めつつ染めるようにしましょう。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは髪の内部ではなく、髪の表面をコーティングする染料になるので、ダメージを抑えて白髪を染めることが出来ます。
さらに地肌につけないよう根元ギリギリから塗布することと、カラー剤に含まれるジアミンの成分が一切配合されてな炒め、ジアミンアレルギーの方でも施術をすることが可能です。
さらに髪の毛をコーティングする作用があることから乾燥によるうねりやパサつきを抑える効果も期待できます。
とはいえ明るくすることが出来ないことや黒髪に塗布しても色味は出ないこと、また、髪の表面をコーティングする染料になるためシャンプーするたびに色落ちしてしまうという特徴があります。
髪の毛や頭皮へのダメージだけでなく、カバーしたい白髪の本数や場所によってはマニキュアで染めることをお勧めします。
マスカラ、ヘアスプレー
一本だけの白髪をスピーディーに黒色に染めたいときにおすすめなのが、白髪染めマスカラやスプレー。
コンパクトサイズで携帯をすることもできるので、出先でものの数分で白髪に色を付けることができます。
ヘアカラーやヘアマニキュアと違い根本的な対策とはなりませんが、一時的になんとかしたい際にはお勧めです。
カラーシャンプー 、カラートリートメント
毎日自宅でできる対策として、カラーシャンプー やカラートリートメントがお勧めです。
白髪をしっかり染めるものではなく、徐々に色味を重ねることで白髪をボカしていくイメージになります。
そのため、即効性はありませんがしっかり染めた感じを出したくない方や染めずに周りに馴染ませてい期待方にお勧めです。
カラーシャンプーやカラートリートメントと言われるように、基本的にはシャンプーでありトリートメントです。
そのため、あくまで髪の表面をコーティングするものではありますが当然髪の毛や頭皮にダメージを与えるものではないのでダメージがきになる方にもおすすめです。
とはいえ染料や方法によっては髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまう可能性があるため、自分に合った薬剤と方法を選び美容室で染めるようにしましょう。
白髪を見つけた時の対処法③:白髪が気にならない髪型にする
白髪を切ることや染めることが面倒な場合は白髪が気にならない髪型にする方法もおすすめです。
例えば耳周り・もみあげ部分の白髪がきになる場合はツーブロックや刈り上げスタイルなど、短くカットして地肌になじませることで目立ちにくくなります。
また前髪や生え際に白髪がある場合は前髪を下ろすスタイルにすることでカバーすることが出来ます。
スタイリング剤の選び方においても、ツヤ感のあるジェルやワックス、グリースなどを使うことで髪の毛全体ツヤが生まれることで光が反射し白髪をなじませることが出来ます。
白髪が一本だけきになる方や数本だけきになる方は髪型を最適なデザインを美容師さんに相談してみましょう。
白髪を抜くことで起こるリスク
ですが10本や100本、自分では見えない後ろの部分を抜くのも大変ですよね?それよりも白髪は抜いてしまうと様々なトラブルの原因になってしまうんです。
上記のように白髪を抜いてしまった経験のある方もいらっしゃるかと思います。
正直な話、わたくし自身も今現在それなりに白髪が多くなってきているのですが、最初の頃は手軽な対処として抜いていることもありました。
ですが、上記のように白髪は抜くことで様々なトラブルを引き起こす要因になります。
ここでは白髪を抜くことでどんなトラブルが起こるのかについて解説していきます。
白髪を抜くことで起こるリスク①:毛根が傷つく
白髪を抜くと、毛根を傷つけてしまいます。
目には見えませんが白髪を抜いた瞬間は血が出ています。
この血というのは頭皮に存在するマラセチア菌等の常在菌にとって栄養素になります。
その結果、常在菌が繁殖しフケやかゆみを引き起こしてしまいます。
白髪を抜くことで起こるリスク②:薄毛になる
一般的に髪の毛は一つの毛穴から2〜3本生えてくると言われています。
例えばその中の1本が白髪だった場合、抜くことで毛穴自体にダメージを与えてしまい、一緒に生えている髪の成長を阻害し抜けやすく弱い毛にしてしまう可能性があります。
さらに白髪を抜き続けると、毛母細胞の働きそのものがストップし、その毛穴から髪が生えなくなる、つまり薄毛になってしまう可能性もあります。
男性にはセンシティブな悩みの一つである抜け毛や薄毛も、知らず知らずのうちに自らで助長してしまっている可能性があるので注意しましょう。
白髪を抜くことで起こるリスク③:うねりやクセが出る
白髪は抜く瞬間に毛穴に大きく負荷がかかります。
その瞬間に毛穴の形状が変わってしまい、うねりやクセが出てしまう可能性があります。
白髪を抜くことで起こるリスク④:白髪が増える
「白髪を抜くとさらに白髪が増える」
こんな噂を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
そもそも白髪になるメカニズムはメラノサイトの機能が低下することでメラニン色素が生成されなくなることで起こります。
つまり実際に白髪は抜いても増えるというわけではありません。
とはいえ白髪は抜いてしまうと増えたように見えてしまうデメリットがあります。
白髪が生えている毛穴というのはメラニン色素が生成されない状態になっている可能性が高いので、抜いても次に生えてくる髪の毛は白髪である可能性が高いです。
さらに前述したように、無理に白髪を抜いた毛穴というのは変形してしまう可能性があります。
つまり、白髪を抜いた毛穴からその次に生えてくる髪の毛はうねりやクセのある白髪である可能性が高くなります。
もともとまっすぐ生えていた白髪にさらにうねりやクセが加わることで存在感が増し白髪が増えてしまったと感じる可能性はあります。
また、白髪といういのはハリコシが強く、ピンと立つクセがあります。
抜いた後に生えてくる白髪が短い状態の時は重さで潰れにくくなってしまうため、さらにハリコシが加わりこの場合においても周りの髪の毛とのなじみが悪くなり存在感が増すことで増えたように感じてしまう場合があります。
抜いてしまいたい気持ちはわかりますが、男性であれば避けたい抜け毛や薄毛を促進してしまう可能性や頭皮トラブルの要因にもなります。
また、白髪を抜くと存在感や主張の強い毛が生えてくることで白髪が増えたと感じてしまう場合もあるためやはり白髪は抜かないようにしましょう。
まとめ
今回は白髪が生えてくる原因やその対処法についてご紹介させていただきました。
特に白髪を一本だけ見つけた場合や同じところから白髪が生えてくると気になるものです。
ついついその場で抜いてしまいがちですが、その場しのぎの対処によってその後の頭皮環境や髪の状態を変えてしまう恐れがあるため抜くのではなく正しい方法で対処するようにしましょう。