今回はこんな男性のお悩みを解説していきたいと思います。
この記事でわかること
- 静電気の原因
- 静電気を抑える方法
- 静電気を防ぐには?
冬になると髪の毛がボワッと広がったり、男性でもミディアム〜ロングの方は顔み髪の毛がまとわりつくなどストレスを感じた経験のある方もいるのではないでしょうか?
目次
髪に静電気が発生する原因とは?
子供の頃に下敷きを使って髪をこすり、静電気を起こして髪の毛を逆立てて遊んだ経験がある男性も多いのではないでしょうか?
大人になるとなかなかそういった遊びはしなくなるものの、私生活の中で髪の毛の静電気を感じる瞬間というのは多々あるかと思います。
昔は遊びで意図的に起こしていた静電気ですが、普段の生活の中では実際にどういったことが原因で発生するのでしょうか?
静電気が発生する原因には大きく3つあります。
ここではその原因について解説していきます。
髪に静電気が発生する原因①:空気の乾燥
冬に静電気が発生しやすい一つの要因が空気の乾燥です。
そもそも静電気というのは物体が帯電し電荷を持つ状態です。
この「物体」の中には当然体や髪も含まれており電気を帯びています。
また、静電気は湿度が40%以下になると急激に発生しやすくなるといわれています。
空気が乾燥している冬場に静電気が起こりやすいのはそのためです。
体に帯電した電気は本来なら空気中の水分によって自然に放電されるのですが、空気が乾燥しているということは空気中の水分が少ない状態なので放電することはできません。その結果、静電気が発生するのです。
髪に静電気が発生する原因②:髪の乾燥
二つ目の要因として考えられるのが髪の毛の乾燥です。
髪の毛内部には水分があります。
この水分が少なくなると髪の毛は乾燥し帯電しやすくなります。
髪の乾燥の原因は主に以下の3つです。
- 保湿不足
- カラーやパーマなどのダメージによるもの
- 乾燥毛である
男性の中にはヘアカラーやパーマなどを定期的にされているという方もいるかと思います。
こういった薬剤によるダメージというのはキューティクルを破壊し内部の水分やタンパク質を流失させ髪を乾燥させてしまいます。
加えてキューティクルの損傷は紫外線によっても起こります。
夏場や紫外線が強い日など、長時間紫外線にさらされるだけでも髪は乾燥していきます。
また、髪が帯電しやすいのはダメージを受けた髪だけではありません。
特にダメージは受けていなくとも広がりやすい方やボリュームが出やすいという方は乾燥毛である場合があります。
髪に静電気が発生する原因③:摩擦によるもの
三つ目の要因が摩擦です。
子供の頃によくやっていた下敷きと髪を擦り合わせて静電気を発生させる遊び、これがまさに髪と他の物質が擦れ合い摩擦が生じることで発生する静電気の仕組みです。
日常生活で摩擦がおこる場面というのはいくつか考えられます。
洋服を着る際やマフラーを巻いた際、帽子をかぶった際、そしてミディアム〜ロングヘアの男性であればブラッシングの際などにプラスとマイナスの電気のバランスが崩れて、静電気が発生しやすくなります。
特にポリエステルやナイロン、ウールなどの素材の衣類、プラスチック製のくしやブラシは特に静電気を帯びやすいので気を付けましょう。
静電気が髪に与える影響
では静電気は髪の毛にどのような影響を与えるのでしょうか?
前述したように静電気は髪の毛の表面をキューティクルを損傷・破壊してしまいます。
キューティクルというのは髪の表面を覆ううろこ状のタンパク質で、髪の毛内部の水分やタンパク質などの流失を防ぐ働きがあります。
しかし、キューティクルがはがれ、内部にある水分やたんぱく質といった栄養が失われると、髪はさらにダメージを受けやすい状態になります。
そうなると髪が抜けやすくなることで髪自体が弱くなるだけではなく、抜けた衝撃で頭皮が炎症を起こしやすくなり頭皮環境が悪化することで髪の成長にも影響を与えてしまいます。
それだけではありません。
静電気というのは毛先から毛根へと伝わってしまうため毛根や頭皮がやけど状態になり、髪の生成を妨げる可能性があります。
また、静電気は頭皮にチリやホコリといった汚れを引き寄せてしまうため、この汚れに付着した病原菌が毛穴から体内へ入り込んでしまいます。
そうすると頭皮が炎症などを引き起こしさらなる頭皮トラブルに繋がってしまう可能性も考えられます。
髪質によって静電気は発生しやすい?
静電気が発生する原因はお伝えさせていただきました。
さらに静電気が発生しやすい髪質というものがあり、その特徴は以下の3つです。
- 細毛・軟毛・猫っ毛
- くせ毛
- 乾燥毛
静電気は細いものほど先端に集まって大きく放電するため、髪が細い方や軟毛の方、さらに猫っ毛の方は静電気が発生しやすい髪質と言えます。
また、くせ毛の方も髪と髪の間に隙間ができることで空気に触れやすくなり乾燥しやすいため、静電気が発生しやすくなります。
さらにカラーやパーマを繰り返している方も薬剤によるダメージによって髪の毛は乾燥しがちになり静電気が起きるリスクが高くなります。
とはいえ、太く硬い髪質であれば静電気は発生しないというわけではありません。
どんな髪質においてもしっかりと静電気対策は行なっていきましょう。
髪の静電気を防ぐ方法
前述したように、剛毛軟毛・直毛くせ毛などなど、人によって髪質は異なりますがどんな髪質であっても静電気が発生し髪のダメージにつながるリスクはあります。
静電気を防ぐポイントには大きく二つあります。
- 静電気をためない
- 静電気を逃がす
ここでは日常生活においてこの二つのポイントを抑えた効果的な静電気防止策をご紹介していきます。
静電気を防ぐ方法①:保湿をする
髪の毛に静電気が起こる最大の要因はなんといっても乾燥です。
髪にダメージがある方や乾燥によるパサつきがきになる方は水分量が足りていないため静電気の発生率が格段にアップしまいます。
男性の場合、シャンプーの後にトリートメントをつけないという方も多いかもしれませんが、髪を乾燥から守るためにはトリートメントでしっかりと保湿を行いましょう。
特に男性用と謳われているシャンプーにはは洗浄力が強いものも多く、しっかりと保湿しなければパサつきの原因になるものもあります。
もちろん洗い流すタイプのトリートメントでも構いませんし、ドライヤーの前につける洗い流さないタイプのアウトバストリートメント(ヘアミルク・ヘアオイル)でも構いません。
特にアウトバストリートメントはスタイリング剤代わりにもなるため、ワックスやジェルはつけたくない日でもさらっとつけることで髪を乾燥から防いでくれます。
空気の乾燥、シャンプーによる過剰な脱脂、ドライヤーの熱による乾燥も髪を守ってくれるため毎日のケアとして非常に効果的です。
静電気を防ぐ方法②:ヘアブラシを見直す
マッシュスタイルやセミロングスタイルなど、男性でもある程度長さのある髪型にしている方はブラッシングをしているという方もいらっしゃるかと思います。
ブラッシングをしてると静電気で髪の毛が逆立ってしまったなんて経験があるかもしれませんが、その原因はヘアブラシの素材です。
特にポリエステルやプラスチック製のブラシは静電気が起きやすいので、木製や天然毛のブラシに変えてみましょう。
例えば豚毛や猪毛などの天然毛ブラシには油分が含まれており、摩擦が起きにくいという特徴があります。
静電気を防ぐ方法③:加湿器を使う
髪の静電気を防ぐためには、空間の湿度を保つことも重要です。
自宅にいる際はエアコンによっても空気は乾燥してしまうため、加湿器を置いたり、濡れたタオルを干したりすることで乾燥を防ぎましょう。
最近ではUSBで接続充電できる小型の加湿器もあります。
こういった小型の加湿器を職場などでもデスクに置いておくだけで乾燥対策になるためぜひ取り入れてみてください。
静電気を防ぐ方法④:ドライヤーの乾かし方
髪の乾かし方もちょっと工夫で乾燥を抑えることができます。
ポイントはドライヤーの風を上から下に髪へ当てることです。
とはいえドライヤーの温風を長時間当て続けることでオーバードライの状態となり乾燥はもちろんダメージの原因になります。
ドライヤーで髪を乾かす前は事前のタオルドライをしっかり行い、上から下へと温風を当てるようにすると、キューティクルが整うことでツヤ感アップはもちろん広がりにくくなります。
また、髪とドライヤーの距離が近すぎたり、ドライヤーの風を同じ箇所ばかりに当てないよう一定の距離を保ち、まんべんなく乾かしましょう。
ショートやベリーショートの男性の中にはそのまま放置をしたりドライヤーの熱が髪にダメージを与えるからといって、自然乾燥させている方もいるかもしれませがこれは大きな間違いです。
自然乾燥は静電気の原因になるだけでなく、髪の毛の潤いを必要以上に奪い頭皮の熱も奪うことで血行不良などを引き起こし頭皮環境の悪化を招きます。
静電気が発生しやすくなるので、必ずドライヤーで乾かすようにしましょう。
静電気を防ぐ方法⑤:スタイリング剤を使う
髪の毛に何もつけないのは、髪の毛にとって無防備な状態で静電気を引き起こしやすくなります。
スタイリング剤を使うことで、乾燥を防ぎ、電解質のバランスを整えて静電気が起こりにくい髪へと導くことができます。
ヘアワックスやグリースはもちろん、油分の強いスタイリング剤をつけたくない日はヘアオイルやヘアミルクなどをさらっとつけるだけでも桜花的です。
とはいえスタイリング剤やへアオイル・ヘアミルクは油分が強いものをつけすぎるとベタベタとした質感・印象にってしまうため自分にあった適量をつけるようにしましょう。
静電気を防ぐ方法⑦:衣類の素材に注目する
ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は静電気が起きやすいため、コットン、シルク、麻などの天然素材の服を選ぶことで静電気を防ぎやす区なります。
また、冬の時期はどうしても重ね着をしてしまうことが増えますがいろいろな素材の服を重ねると、静電気の発生につながりやすいので控えるようにしましょう。
プラスアルファの対策として静電気防止スプレーをアウターにかけるなどすると効果的に静電気を抑えることができます。
まとめ
今回は静電気が発生する原因とその対策についてお話しさせていただきました。
静電気=冬と思われがちですが夏場もエアコンの風で乾燥しやすいので、油断は禁物です。
静電気を寄せ付けないために、日頃からしっかり予防対策をして、トラブルから守りましょう。
また、髪の乾燥は静電気だけでなくダメージの原因にもなり枝毛や切れ毛の原因になります。
スキンケア同様に髪の毛もトリートメントやスタイリング剤を使ってしっかり保湿を心がけていきましょう。