今回はこんな男性の疑問やお悩みを解説していきたいと思います。
この記事でわかること
- へミルクとは?
- ヘアミルクを使うことのメリット
- ヘアミルクの効果
美容院などで目にしたことがある、聞いたことがあるという男性も多いではないかと思うのがこのヘアミルク。
とはいえその使い方や効果、メリットがいまいちわからないという男性も少なくないのではないでしょうか?
わたくし自身、現在メンズ専門美容師をやっているのですが普段のサロンワークにおいてこのヘアミルクはかなり多用しています。
髪の毛の状態は人によって違いますが、結論から言うとこの「ヘアミルク 」というのはすべての男性にオススメしたいヘアケアアイテムです。
今回はどんな男性でも使いやすい、使うべきであるヘアミルクについて解説していきます。
目次
そもそもヘアミルクとは?
ヘアミルクとは水分と油分のバランスが取れた乳液タイプの洗い流さないトリートメントでアウトバストリートメントとも言われます。
その大きな効果としては髪の毛の保湿・補修とされていますが、メンズのヘアスタイルにおいてはスタイリング剤としても手軽に使うことができます。
同じようにアウトバストリートメントとしてあげられるヘアオイルと比べて大きく違うのはその主原料です。
ヘアオイルは植物性または鉱物性の油分を原料にしているのに対し、ヘアミルクは水などの水分をベースにしているた水溶性成分が多く含まれています。
そのため髪の内部まで浸透しやすい上にベタつきにくいため、軽くさらっとした質感に仕上げられることがメンズにおいて人気がある理由でもあります。
また髪広がりやうねりを抑える効果があるため、ワックスやジェルなどをつけたくない時にもスタイリング剤としての使い方ができるのも魅力の一つです。
保湿や髪のまとまり向上、そしてしスタイリング剤としても使うことができるのがヘアミルクの特徴です。
ヘアミルクとヘアオイルの違い
洗い流さないアウトバストリートメントにはヘアオイルというものもあります。
ここではヘアミルクとヘアオイルの大きく異なる以下の3つのポイントついても解説していきます。
ポイント
- 主原料の違いとその割合
- 仕上がり・質感の違い
- 髪への効果の違い
①:主原料の違いとその割合
まずは主成分から見ていきましょう。
ヘアオイルが植物性または鉱物性の油分を原料にしているのに対し、ヘアミルクは水などの水分をベースにしているのが特徴です。
ヘアミルクは水分が7〜9割で油分が1〜3割ほどのトロみのあるテクスチャーであるのに対し、ヘアクリームは水分・油分どちらも4〜6割ほどとなっており、ヘアミルクと比べこっくりとしたテクスチャーなのが特徴です。
②:仕上がり・質感の違い
主原料が違うことでその質感や仕上がりも異なってきます。
ヘアオイルは前述したようにとろみのあるテクスチャーのためなめらかかつしっとりと質感に仕上げることができツヤ感をプラスすることができます。
それに対してヘアミルクは髪を柔らかく仕上げ、サラサラとした質感に仕上げてくれます。
改質や髪の状態に合わせて選ぶことはもちろん、求める質感によっても使い分けることができます。
③:髪への効果の違い
ヘアオイルは油分を主原料にしているため髪の毛一本一本に対するコーティング力が強いのが特徴です。
そのため紫外線や乾燥などの外部からの刺激や負担を軽減する効果があります。
それに対しヘアミルクは水分を主原料にしてるた保湿力が高く、乾燥による切れ毛や枝毛を予防する効果を期待することができます。
ヘアオイルとヘアミルクの違いについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
ヘアミルクとヘアオイルの違いと効果的な使い方【現役美容師が解説】
上記の記事でヘアオイルに興味が湧いた方はこちらの記事でおすすめのヘアオイルを¥もご紹介させていただいてます!
メンズにおすすめのヘアオイル10選!現役男性専門美容師が徹底解説
ヘアミルクがオススメの髪質
ヘアミルクとヘアオイル、同じアウトバストリートメントではありますが似ているようで違った特徴や性質を持っています。
ここではヘアミルクがどんな方にオススメなのかを解説していきます。
①:猫っ毛で軟毛の男性
ヘアミルクはさらっと軽い質感に仕上がります。
そのため猫っ毛でペタンと潰れてしまいがちな男性には水分をベースに作られているヘアミルクの方がオススメです。
さらにヘアミルクは髪の毛に水分を入れていくことができるため張りのある質感を作ることができるため、猫っ毛の方特有のハリの無さをカバーしてくれます。
②:くせ毛の男性
くせ毛の最大の特徴は乾燥毛であるということです。
この乾燥はうねりだけでなくボリュームの原因にもなり、まとまりの悪さを深刻化させます。
ヘアミルクは水分の含有量が多いため、髪のくせを緩やかにするだけでなくそれに付随してボリュームを抑える効果も期待できます。
特にシャンプー後、ドライヤーの前につけて乾かすことでドライヤーの熱による乾燥を抑えながら水分を保持していくため、ドライ後の収まりが圧倒的に変わります。
③:カラーやパーマの頻度が多い男性
カラーやパーマの頻度が多い男性は髪のダメージによる乾燥や広がりが出てきます。
もちろんヘアオイルでも問題はありません。
とはいえ多くの男性の場合ショートスタイルや束間・動きのある髪型にされいている方が多いかと思います。
そのためヘアオイルだとしっとりとすることで油分による重さが出てしまい、動きやボリューム感を出しづらくなってしまう場合があります。
水分と油分のバランスが取れたヘアミルクを使うことで保湿と収まり、さらにスタイリングのしやすさと維持の両方を叶えることができます。
④髪のボリュームが気になる男性
髪のボリュームの原因は髪の太さや生えグセ毛量など様々ありますが、その一つが乾燥による広がりです。
特に毛先や表面の髪の毛というのは常に外気にさらされているため広がりやすくボリュームの原因になります。
ヘアミルクの中でもとくに油分がしっかりと含まれているものであればしっとりとボリュームを落ち着かせる効果を期待ですることができます。
また髪の毛が硬い場合もボリュームの原因になります。 ヘアミルクにはごわつく髪を柔らかくする働きもあるためボリュームコントロールにも効果的です。
⑤自然なツヤやまとまりが欲しい男性
ワックスやグリースでもツヤやまとまりを作ることはできます。
とはいえその種類や付け方を間違ってしまうと不自然なベタつきを生んでしまいます。
特に髪の毛が伸び量が増えてくると無意識のうちに過剰にスタイリング剤をつけてしまい、ツヤを通り越してベタベタとして不潔な印象を与えてしまう場合があります。
ヘアミルクであれば「何もつけたくない、でも自然なツヤ感は欲しい」という場合にちょうどまとまりやツヤ感に仕上げてくれます。
ヘアミルクをメンズが使うメリット
ヘアミルクやヘアオイルなどの、いわゆるアウトバストリートメントと呼ばれるものは髪の毛の長い女性が使うものと思われている男性も多くいらっしゃいます。
そんなことは決してなく、むしろ男性においてもメリットはたくさんあります。
ここでは男性にこそオススメしたい以下の2つのポイントについて解説していきますのでぜひチェックしてみてください。
ポイント
- ダメージの予防と改善
- スタイリング剤としての役割
①:ダメージの予防と改善
まずヘアミルクを使う上での最大のメリットはヘアダメージの予防と改善です。
カラーやパーマなど、薬剤によるダメージを受けた受けた髪というのは乾燥による広がりまとまりが悪くなります。
パサパサとした髪の毛というのは見た目の印象もあまりよくないですよね。
水分と油分のバランスの取れたヘアミルクであれば潤いを髪に与えつつ、とはいえ重くペタンとした質感になりづらいので男性特有のショートの動きや毛束感、ボリューム感を損なうことがありません。
では「ダメージ毛でなければ使う必要はないのでは?」と思われるかもしれませんがそんなことはありません。
日々のドライヤーや日中の紫外線によっても髪のダメージを受け少しずつ蓄積していきます。 そのためドライヤーで乾かす前や乾かした後、そして外出前などに使用することでヘアダメージの予防にも効果的です。
②:スタイリング剤としての役割
ヘアミルクには髪の毛を柔らかくする効果もあるため、剛毛の方やボリュームが出やすい髪質においてスタイリングがしやすくなるというメリットも。
さらにヘアミルクにはツヤとまとまり、さらには油分の量が多いものであればよりまとまりと毛束感を出しやすいものもあります。
ワックスやグリース、ジェルなど何もスタイリング剤をつけたくない日でもヘアミルクをさらっとつけることでスタイリング剤の代わりとしても使うことができます。
とはいえ洗い流さないトリートメントなのでシャンプーをせずにうっかり寝てしまったなんて日も心配する必要はありません。
また、ジェルとの併用は効果的です。
ジェルというとツヤ感はしっかりと出るもののパリッとした質感が苦手という方もいるかと思います。
濡れている状態でヘアミルクをつけ、その上からジェルをつけることでジェル特有のツヤ感はしっかりと残しつつ、パリッとした質感を緩和し柔らかく仕上げてくれます。
ヘアミルクをメンズが選ぶ際のポイント
僕の髪にはどんなヘアミルクがあってますか?
ヘアミルクとひとことに言っても様々な種類があります。
自分の髪にあったものというのはもちろんですが毎日使うことが苦にならないものを選ぶ必要があります。
ここではヘアミルクを選ぶ際に注目するべきポイントについて解説していきますので購入を検討している男性はぜひ参考にしてみてください。
①:成分に注目
メンズにおけるヘアミルクのメリットはダメージの保湿や補修、そしてスタイリング剤としての役割です。
これらのメリットは含まれている成分によって何により特化しているかの目印になります。
例えばパサつきが気になる方はヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分、ダメージが気になる方はケラチンやシルクなどの補修成分、紫外線を防ぎたい方はUVカット成分や熱保護成分などのダメージ予防成分、ヘアセットをらくにしたい方はシリコンやオイルなどのスタイリング成分が含まれているものに注目して選ぶようにしましょう。
②:テクスチャーに注目
ヘアミルクは水分と油分がバランスよく配合されいているのが特徴です。
とはいえしっとりとした質感が好みの方は油分が多めで重いテクスチャのもの、さらっとした質感がお好きな方は油分が少なくて使い心地が軽いものを選ぶようにしましょう。
乾燥やダメージで髪が広がりやすく、まとまりを改善したい方は油分が多めのしっとりタイプ、ごわつきを改善した指通りを良くしたりしたい場合は油分の少ないサラサラタイプを選ぶのがオススメです。
またパーマやくせ毛を活かしたナチュラル仕上げならしっとりタイプ、毛流れを活かした髪型や直毛の方はサラサラタイプという選び方もオススメです。
③:香りで選ぶ
ヘアミルクは男性用として販売されているものもありますが、当然女性用として販売されているものもあります。
とはいえ成分に大きな違いはないため男性が女性用のものを使っても特に大きな問題はありません。
ただしここで注意したほうがいいのが「香り」です。
女性向けのヘアミルクにはフローラルやフルーツなどの甘い香りがついているものが多く、男性によっては苦手に感じる場合もあります。
男性用として販売されているものであれば爽やかグリーン系のものや、石鹸の香りのサボン系のものがあります。
④:敏感肌用で選ぶ
男性の場合、一般的にショートスタイルの方が髪につけたつもりが頭皮に付いてしまう場合があります。
頭皮にヘアミルク がついてしまった場合、その成分が浸透して頭皮トラブルを引き起こす可能性も。
例えばシャンプーやヘアオイル、スタイリング剤などこれまで何かしらの原因で頭皮が荒れた経験がある方は敏感肌である場合が多いです。
その場合、香料や着色料、アルコールフリーの製品や、天然成分由来のオーガニック製品など低刺激な成分で作られたものを選ぶようにしましょう。
ヘアミルクをメンズが使うタイミング
ヘアミルクは洗い流さないトリートメントと言われるように、シャンプーの後のトリートメントやコンディショナーのように流す必要はありません。
そのためドライヤーで乾かす前はもちろん、スタイリング剤としてヘアセットの際に使うことも可能です。
ポイント
- ドライヤーで乾かす前
- ヘアセットの際
ここではヘアミルク使うべき上記二つの場合についてもう少し深掘りしていくます。
ドライヤーで乾かす前
キューティクルは濡れている状態だと開いているためヘアミルクに含まれる水分はもちろん、潤いやその他の成分が浸透しやすくなります。
ヘアミルクには油分によってドライヤーの熱から髪を守るだけでなく乾燥やダメージの進行を防ぐことができます。
特に髪のダメージや乾燥、広がりなどが気になる方であればしっとりとした収まりやまとまりを実感できるに違いありません。
使う量に関しては男性のショートであれば半プッシュ〜多くて1プッシュが目安です。
もちろんトリートメントの種類によってワンプッシュで出てくる量は異なりますので様子を見ながらつけるようにしましょう。
多くつけ過ぎてしまうと乾かすのに時間がかかってダメージが蓄積したりベタつきが気になったりしてしまうので注意しましょう。
ヘアセットの際
ヘアミルクはセット力こそ強くありませんがツヤとまとまりを与え、髪本来の特性を引く出してくれます。
例えばパーマした髪というのは乾燥に弱く、ダメージが進行してくるとカールを綺麗に見せることができません。
ヘアミルク使うことでと乾燥を抑えウェーブがきれいに見せてくれたり、同じように乾燥しがちなくせ毛の方が使うと雰囲気よくまとめられたりします。
ナチュラルな雰囲気を演出したいときはヘアミルクを使うことでヘアケアと自然なスタイリングを同時に済ませることができます。
更にヘアミルクには髪の毛を柔らかくする効果もあるため、スタイリングがしやすくなるというメリットもあります。
硬毛でヘアセットが上手くいかないという方は、スタイリング剤を使用する前にヘアミルクを使うことで柔らかく仕上げることができます。
オススメのヘアミルク5選
最後に僕が普段サロンワークで使用しているヘアミルクの中から選りすぐりの5つをご紹介させていただいます。
最適な髪質や特徴、オススメの用途についてもお伝えいたしますのでぜひ自分にあった一本を探してみてください。
オススメのヘアミルク①:ダンスデザインチューナー バレエメロウ
髪の毛一本一本を柔らかく仕上げてくれるのが特徴のバレエメロウは髪の毛が太い方や毛量が多い男性に最適なヘアミルクです。
優しい石けんの香りとしっとりかつさらっとした指通りは、香りやベタつきが苦手な男性にもオススメです。
またカラーやパーマによるダメージをカバーするだけでなく、ドライヤーや紫外線による熱のダメージからも守ってくれるヒートケア成分が配合されているためシャンプー後のアウトバストリートメントとしても最適です。
オススメのヘアミルク②:napla ナプラ N. エヌドット シアミルク
このシアミルクの最大の特徴は、軽いテクスチャーでありながら潤いのあるしっとりした仕上がりにしてくれるところです。
髪を柔らかくする効果があるため硬毛や乾燥毛もまとまりやすくなります。
また超高圧処理をされた3つのオイル(アルガンオイル、グレープシードオイル、マカデミアナッツ油)が配合されていることで髪への浸透率も非常に高いのもポイント。
伸びがやくつけやすい乳液のようなテクスチャなので乾いた髪にも最適な一本です。
オススメのヘアミルク③:RETOUCH レタッチ ケアミルク
現役美容師が開発したレタッチケアミルクはどんな男性にでも合う非常に使いやすいヘアミルク です。
ドライヤーの熱に反応してそのケア効果を発揮し使うたびに仕上がりに差が出るエルカラクトンという成分が配合されていることで毛先のまとまりアップやくせ毛のおさまりもよくします。
伸びの良いテクスチャでサラサラとした質感に仕上がるのでベタつきが苦手な男性にもオススメです。
オススメのヘアミルク④:NALOW ナロウディープモイスト ヘアミルク
髪質を選ばずにどんな男性にもオススメなのがこのナロウディープモイストです。
特に保湿力と補修力に優れているため乾燥毛やダメージ毛、どちらの髪にもさらっと馴染むのが特徴です。
またWヒートアクティブ処方を採用しているためでドライヤーの熱を使い髪の表面に補修成分コーティングするためサラサラとした指通りを実現します。
ベタつきやしっとり感が苦手な男性でも不快感なく日常使いをすることがきます。
オススメのヘアミルク⑤:ムコタ プロミルミルク
パサつきや乾燥による広がりがきになる方にオススメなのがこのムコタ プロミルミルクです。
こっくりとしたテクスチャでしっとりとした質感でにも関わらず馴染みのいい使用感で毛先までしっかりとまとめてくれます。
甘めの香りで好みは分かれそうですがはっきりとした香りを長時間楽しみたい方にはオススメの一本。
ドライ前のアウトバスとしてはもちろん、その油分を活かしてサラッとスタイリング剤代わりに使いたいものを探したい男性には最適なのではないでしょうか。
まとめ:自分にあったヘアミルクを選ぼう
今回は「ヘアミルクとは?」から始まりその特徴や使い方、そして選び方について解説させていただきました。
正直ヘアケア商品といわれると髪の毛にダメージがある人が使うものというイメージがあるかもしれません。
とはいえヘアミルクは水分と油分がバランスよく配合されている為、男性に多い剛毛をボリュームダウンさせる効果やくせや乾燥による広がりを抑える効果もあります。
また油分 の割合が多いものであればヘアセットの際のスタイリング剤がわりにも使用することができる為、髪質やシーンを問わず多くの男性が使いやすいヘアアイテムではないかと思います。
ぜひお気に入りの一本を見つけてみてください。