
今回はこんな男性のお悩みを解決していきます。
この記事でわかること
- パーマを長持ちさせる方法
- パーマヘアのダメージケア
- パーマヘアを楽しむポイント
- 「パーマをかけてもいつもすぐに落ちてしまう」
- 「パーマをかけるとパサつきが気になる」
こんな風にパーマをかけた後のもちやダメージが気になるという方も多いのではないでしょうか?
私のお客様の中にも「パーマをかけてもいつもすぐに落ちてしまう」、「パサつきで広がってしまう」などのお悩みを聞くことがあります。
特に初めてのパーマというのはどう扱えばいいのかわからず、それ以降パーマをかけることから遠のいてしまうという方も少なくはありません。
正しいお手入れ方法を知ることでもちが良くなり、ダメージ緩和に繋がればいいですよね?
そこで今回は、パーマをかけた後のお手入れについて解説させていただきます。
この記事は初めてパーマをかけた方に向けた記事ではありません。
初めての方はもちろん普段パーマをかけている方、今のパーマをなるべく長持ちさせていた方やこれからもパーマをかけていく上でダメージを最小限に抑えたい方などさなざまな方の参考になる記事になっています。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
パーマヘアは手入れの仕方で変わるのか?

パーマというのはまっすぐな髪やペタンと潰れてしまう髪の毛の構造を変えてカールやボリューム感を出す施術です。
とはいえ半永久的にそのカールが持続するというわけではなく、時間の経過とともに元の状態に戻ろうとしますまた髪の構造を変えるために一度結合を切断し再度結合させるため髪への負担(ダメージ)は避けることができません。
つまりパーマをかけた髪というのは通常の髪の状態とは異なるため、パーマヘアにあった手入れをする必要があるんです。
最適な手入れやケアを行うことでパーマのもちが良くなり、ダメージの進行を緩和することができるので、長く扱いやすいパーマヘアを楽しむことができるようになります。
さらにパーマと並行してカラーも楽しみたいたい方や定期的にパーマをかけていきたい方の場合、正しいお手入れを怠ってしまうと理想のカラーやパーマデザインが出来なくなってしまう場合もあります。

パーマのもちとダメージに関する4つの要因

パーマのもちやダメージには髪質や普段のケアの仕方など様々な要因が関係していますが、ここでは以下の4つご紹介していきます。
ポイント
- 髪質
- 間違ったヘアケア
- 外的要因
- ヘアカラー・ブリーチ
髪質
細くて柔らかい髪はパーマがかかりにくく落ちやすいという特徴があります。
髪が細く柔らかい髪というのは髪の内部にある「コルテックス」の密度が低くパーマ液が作用しづらい傾向にあります。
さらに髪の表面にあるキューティクルが薄く柔軟性があることでパーマをかけた後の形状を維持しづらいのも難点の一つ。
また、コルテックスの密度が低いことやキューティクルの層が薄いことはダメージが出やすいとった特徴もあります。
間違ったヘアケア
洗浄力の強いシャンプーはパーマに必要な油分を奪い、乾燥やパサつきの原因となるためパーマのカールのもちを悪くします。
シャンプーの後、保水や保湿の効果のあるトリートメントを怠ると髪が乾燥しもちが長続きしないとともにダメージが進行しやすくなります。
また、シャンプーの後ドライヤーで乾かさず自然乾燥で済ませてしまうとキューティクルが開いた状態にあるため摩擦によるダメージを受けやすくなるだけでなくパーマが緩くなる原因にもなるためしっかりと乾かしましょう。
とはいえ高温すぎると熱によるダメージを与えてしまうため、弱風で優しく乾かすことが大事です。
外的要因
普段生活している中で無意識のうちにパーマヘアに影響を与えている場合もあります。
紫外線
紫外線は髪の表面にあるキューティクルを損傷させてしまう恐れがあります。
キューティクルには髪の毛内部の水分やタンパク質を守る働きがあり、それが損傷してしまうことでパサつきによるダメージやパーマの緩みにもつながります。
また、紫外線を浴びると髪の主成分であるタンパク質が変性することでパーマの形状を維持する力が弱まり、ウェーブが取れやすくなります場合も。
乾燥
空気が乾燥していると、髪の水分が失われパーマがパサつきやすくなります。
秋から冬にかけて乾燥する季節はもちろんですが、夏場の冷房の効いた室内でも乾燥のリスクはあります。
特にパーマ施術等のは髪の毛内部の水分量を減らしてしまうためそもそも乾燥しやすい状態、乾燥化においてしっかり保湿をすることが重要です。
摩擦
摩擦は、パーマによって作られた髪の形状を物理的に乱すため注意が必要です。
特に濡れた髪は非常にデリケートな状態、わずかな摩擦でもウェーブが伸びたり、取れやすくなる原因になります。
また摩擦によりキューティクルが剥がれたり傷ついたりすると、髪内部の水分が失われやすくなり、パサつきや広がりの原因にも。
シャンプー時に力を入れて後ゴシゴシと洗いすぎたり、タオルで拭き取る際も髪の毛同士をこしり合わせるように拭きとてしまうことでダメージの進行とパーマのカールのダレを促す恐れがあります。
プール・海水
プールの水を消毒するための塩素には髪の表面にあるキューティクルを酸化させ、剥がれやすくする作用があります。
キューティクルが損傷すると、髪内部のタンパク質や水分が失われやすくなり、パーマもちやパサつきの原因になります。
また、海水に含まれる塩分は髪の水分を奪う脱水作用があります。
これにより、髪の乾燥がさらに進みパサつきやすくなります。
カラーやブリーチ
カラーやブリーチとパーマは、どちらも髪の内部構造に作用する施術のため、互いに影響を与えやすい関係にあります。
基本的にカラーとパーマを同時に行うとダメージが強く出てしまうためパーマをかけた後、1週間ほどおいてからカラーをするのがベストとされています。
もちろん同日に施術をすることも可能ではありますが、髪に状態によっては大きなダメージが出てしまう場合があるため注意が必要です。
↓こちらに関連記事としてまとめていますのでぜひ参考にしてみてください↓
カラーとパーマを同時にするとはげるって本当?現役美容師が徹底解説
パーマをかけた当日の手入れについて

美容師さんには「今日はシャンプーしないで」と言われたのですがなぜですか?
その他にも気をつけることがあれば教えてください!
冒頭でお伝えしたようにパーマをかけた後の手入れ次第でパーマのもちは良くなり、ダメージの進行を抑えることで扱いやすい状態を維持することができます。
特に注意していただきたいのがパーマをかけた当日のシャンプーについて。
パーマをかけた当日〜施術後48時間はまだカールがしっかりと定着していない状態、つまりパーマの結合が不安定な状態です。
そのためパーマ当日含め48時間以内はできるだけシャンプーを避け、カールを触らないことをおすすめします。
とはいえパーマをかけた後スタイリング剤でヘアセットをして仕上げた理、汗をかいて頭皮が気持ちわるいなど、パーマ後の状況は様々です。
もしパーマ後48時間以内にシャンプーをする場合は以下の点に注意してシャンプーをするようにしましょう。
パーマ当日のシャンプーのポイント
- 可能であれば湯シャンで済ます
- 洗浄力がマイルドなシャンプーを使う
- ゴシゴシこすらず、毛先を揉み込むように洗う
- シャンプー後はドライヤーを使い低温度で優しく乾かす
汗や皮脂程度であればできるだけ湯シャンで済ませることをおすすめします。
その際、お湯の温度が高すぎるとキューティクルが過剰に開き髪の毛内部の水分やタンパク質が流出してしまうため37〜38℃程度のお湯が最適です。
またシャンプーを使用する際は洗浄力が強すぎないものがおすすめ。
洗う際も強くゴシゴシと擦りすぎず、毛先を優しく揉み込むよに洗いましょう。
シャンプー後は自然乾燥にはせず、ドライヤーで乾かしますが近すぎる距離で温風を当てると、髪が熱くなりすぎてダメージの原因になります。
15cm〜20cm程度離して使用しまし手ぐしで引っ張りながら乾かさないようにしましょう。
パーマの持ちを良くする日常のお手入れ5つのポイント

日常的な手入れについてはどのようにすればいいでしょうか?
ここではパーマヘアの方におすすめする5つのお手入れ方法について解説していきます。
正しいシャンプー選び
パーマヘアは乾燥しやすくなるため保湿力の高いシャンプーを選ぶことが大切です。
シャンプーに含まれる保湿成分には以下のようなものがあります。
保湿成分
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- セラミド
*他にも様々あ保湿成分があります
また、保湿成分だけでなく洗浄成分においても注目してみましょう。
保湿効果の高いアミノ酸系やベタイン系の物であれば髪や頭皮に必要な潤いを適度に残してながらマイルドに洗い上げてくれます。
アミノ酸系洗洗浄成分やベタイン系洗浄成分には以下のようなものがあります。
保湿成分
- ラウロイルメチルアラニンNa(アミノ酸系)
- ココイルメチルタウリンNa(アミノ酸系)
- コカミドプロピルベタイン(ベタイン系)
- ラウラミドプロピルベタイン」(ベタイン系)
*他にも目安となる成分はいくつかあります。
どんなシャンプーを買えばいいのかわからない男性はぜひチェックしみてみください!

パーマが長く持つメンズシャンプー厳選10本!現役美容師が徹底紹介
正しいアウトバス選び
パーマヘアは水分量が不足しやすく、時間の経過とともにダメージが進行しがち。
そのため毎日のヘアケアとして重要なのが保湿や補修です。
シャンプーやトリートメントはもちろん、シャンプー後ドライヤーで乾かす前に使うアウトバストリートメントも重要なヘアケアです。
とはいえ間違ったものを選んでしまうとその効果をより得ることができません。
アウトバストリートメントを選ぶ際は保湿力、補修力、油分の量、テクスチャー、質感、求める仕上がりなど、自身の髪質にあったものや求める質感のものを選ぶようにしましょう。
おすすめの商品もご紹介させていただいています!

メンズにおすすめのヘアオイル10選!現役男性専門美容師が徹底解説
正しいタオルドライ
髪の毛というのはキューティクルが開いているためダメージを受けやす状態です。
そのため濡れた髪をタオルでゴシゴシと拭いてしまうと髪の毛同士が擦り合わさることで摩擦が生じ、ダメージにつながる恐れがあります。
タオルドライをする際はタオルで軽く押さえるように水分を取ることが理想的。
指でポンポンとボールを弾くようにすることで頭皮・髪の根元の水分を効率よく摂ることができます。
正しい乾かし方
パーマヘアで避けたいのが自然乾燥。
一般的にショートやベリーショートなど、男性の中にはタオルドライでそのまま自然乾燥という方もいるかと思いますが、パーマヘアは乾燥しやすいという特徴があります。
自然乾燥させてしまうと髪の内部の水分がさらに流失し、パサつきやダメージを進行させてしまいます。
そのためシャンプー後はしっかりとドライヤーで乾かすことが大事です。
とはいえ高温の温風を長時間当て続けてしまうと熱による乾燥やダメージにつながります。
乾かす際は頭皮から15〜20センチほど離し、ガシガシと乾かすのではなく低温で乾かすようにしましょう。
正しいスタイリング剤選び
男性のスタイリング剤にはワックスやグリース、バームなど油分が多く思いスタイリング剤が多くあります。
そのため、種類の選び方や使う量によってパーマのウェーブが重みでだれてしまい、せっかくのカールやボリュームが失われやすくなってしまいます。
特に、ふんわりとしたパーマをかけた場合はスタイリング剤選びに注意が必要です。
また、アルコール成分が多く含まれるスタイリング剤は、髪の水分を奪いやすく、乾燥やパサつきの原因になることがあります。
パーマをかけた髪は乾燥しやすい状態のためより注意が必要です。
パーマをかけ直す頻度とタイミング

もしかけ直すとしたらどのくらいの頻度、どんなタイミングがいいでしょうか?
前述したようにパーマヘアは毎日の手入れの仕方によってもちがよくなるだけでなく、ダメージの進行を最小限に抑えることができます。
とはいえ時間の経過とともにパーマは落ちてしまうもの。
パーマをかけ直す際は毛先のダメージを考慮して最低でも1ヶ月半程度空けることをおすすめします。
また、ダメージというのは毛先にいくにつれ強くなるもの。
ダメージが強い部分というのはパーマ液の作用を強く受けてしまうためダメージ具合によっては弱い薬でしかかけることができずイメージ通りのパーマをかけることができない場合も。
希望するスタイルにもよりますがパーマをかけ直す際は毛先をカットすることで毛先からしっかりとカール感のあるパーマをかけることができます。
また、パーマは髪の毛全体が同じスピードで均一に落ちるものではなく場所によって毛先の緩みは異なり、髪の伸びるスピードも前髪・頭頂部襟足と場所によって異なります。
つまりパーマのもちはパーマが落ちることで感じるだけでなく根元が伸びてくることで扱いづらくなるな場合があります。
それを踏まえマーマをかけ直す際は全体的に掛け直すことはもちろん、部分的にかけ直すことでも扱いやさを維持することができます。
そうすることでダメージを抑えつつ、コストを押せながらパーマスタイルを楽しむことができます。
高頻度なパーマはカール感どころかチリチリとした毛先になってしまうため注意が必要です!
下記の記事にも詳しくまとめていますので是非参考にしてみてください!

パーマを落とす方法が知りたい男性必見!美容師が勧めるその方法とは
取れかけのパーマを楽しむ2つの方法

パーマがちてくるとヘアセットが難しくなる原因には大きく以下の4つがあります。
パーマが落ちてくるとヘアセットが難しくなる原因
- カールが弱まり、毛先中心に緩くカールが残る
- 髪が伸びることで根本の生えぐせに逆らえなくなる
- 毛量が増えることで髪が動きづらくなる
- ダメージの進行によってまとまりが悪くなる
ここではこの4つを理解した上で改善し「とれかけ」の状態を楽しむための方法をご紹介してきます。
カットで調整する
パーマのカールは中間から徐々に弱くなり毛先にだけカールが残りやすくなります。
さらに髪の毛が伸びてくることでパーマで作った毛流れやボリューム感が負けてしまい、根元からの元々の髪の毛流れが勝ってしまいます。
また、髪が伸びることで重さによってカール感が伸びてしうまうだけでなく、毛量が増えることで髪の毛同士に隙間がなくなりカールを動かす隙間がなくなりよりヘアセットがしづらくなってしまうのです。
「でも前回のパーマからまだ1ヶ月も経っていない・・・」
そんな時はパーマのかけ直しではなく、カットで毛量や部分的な長さの調整で軽さと毛流れを再度扱いやすい状態にすることができます。
特に強めのパーマが取れかけた状態であればまた違ったスタイルを楽しむことができるため髪伸びた状態とのに合わせもしやすいです。
ヘアセットの方法を変えてみる
一般的なコールドパーマは水分を含んでいる時が一番強くカールが出るという特徴があります。
そのため髪が濡れた状態をキープしたヘアセットにする事でパーマ感を楽しむことができます。
一度髪を濡らしタオルドライをしたあと、少し毛先が濡れた状態でワックスやジェル、グリースなどツヤ感のあるタイリング剤を揉み込むことカールを再現してみましょう。

質感別おすすめのスタイリング剤
- ワックス・・・毛先のカール感の柔らかさや細かいニュアンス重視
- グリース・・・しっかり固めすぎずツヤを重視
- ジェル・・・しっかりと固めるかつツヤも重視
また、髪の毛を濡らしたあとの水分保持にはヘアミルクがおすすめです。
スタイリング剤と髪の毛の接着剤のような働きもしてくれるためスタイルの持続性もアップします。

メンズパーマや癖毛にヘアミルクは必須!最適アイテムや使い方を紹介
まとめ【正しい手入れで長持ち&ダメージレス】
今回はパーマヘアの手入れについてお話しさせていただきました。
パーマは半永久的に残るものではありません。
とはいえ毎日の手入れを少し意識するだけでカールのもちにつながるだけでなく、ダメージの進行を抑え扱いやすい状態を維持しやすくなります。
初めてパーマをかけた方はもちろん、普段から定期的にパーマを楽しんでいるという方はぜひ参考にしてみてください。