今回はこんな男性のお悩みを解決していきます。
この記事でわかること
- パーマとカラーを同時にするとはげるのか?
- パーマとカラーは同じ日にやってもいいの?
- パーマやカラーをリスクを下げて行うには?
「いつもカラーとパーマを同時にやっているけれど、頭皮や髪に影響はないのだろうか」
こんな風にカラーやパーマでデザインを楽しみつつ、心のどこかで不安を抱えいる男性ももしかしたらいらっしゃるのではないでしょうか?
頭皮が薬剤で染みたり髪の毛の傷みが気になったりすると男性であれば抜け毛が増え薄毛になてしまうのではと心配になりますよね。
もしかしたら「パーマとカラーは時間を置いてからの方がいい」と美容師さんに言われたことがある方もいるかもしれませんが、実際のところどうなのでしょうか?
そこで今回は、カラーとパーマを同時にするとどうなるかということに着いて美容師の目線で解説していきます。
抜け毛や薄毛はもちろん、それ以外でのトラブルが心配な男性も是非チェックしてみてください。
目次
カラーやパーマを同時にするとはげるのか?
結論、カラーとパーマを同時に行うことで必ずしも薄毛になるということはありません。
もちろん髪の毛の状態や頭皮の状態によって施術自体をお断りさせていただく場合もあります。
とはいえ「絶対にNG、お断りさせていただく」ということはありませんし、実際に私のお客様の中にも同日に施術担当させていただいてる方もいらっしゃいます。
ただし認識していただきたいのはカラーの染料やパーマ剤は頭皮と髪の毛に負担をかけるものに間違いないということ。
薬剤によって頭皮が炎症等を起こし頭皮環境が乱れてしまうと抜け毛にもつながる可能性はありますし、髪にダメージが蓄積することで細くなったりハリコシがなくなることでパサつきや切れ毛につながる場合があります。
極論、カラーやパーマをしなければ頭皮や髪の毛は必要以上に傷むことはなく、当然薬剤による薄毛のリスクはありません。
とはいえ薬剤を使うことで出来るおしゃれを楽しんだり、年齢による髪の変化をカバーする上でカラーやパーマは効果的な施術です。
重要なのは施術の頻度や前後でのケア、自身の頭皮や髪に合わせた対策をして髪型のデザインを楽しみましょう。
薬剤と抜け毛の関係
カラーやパーマは頭皮や髪の毛によくないとお話しさせていただきましたが、実際に薬剤のどのような成分がどう作用することで頭皮や髪に影響を与えるのか気になりませんか?
ここでは薬剤と髪の毛の関係について解説させていただきます。
カラー剤と抜け毛の関係
髪の毛というのは酸性に傾いている状態であれば髪表面が引き締まることで表面を保護し髪の毛内部のタンパク質や水分の流出を防ぎます。
一方でカラー剤にはアルカリ成分というものが含まれています。
このアルカリ成分というのは髪を膨潤させて染料を髪の毛内部に浸透させ内側から発色させるという働きをしてくれているのですが、キューティクルが緩むことでタンパク質や水分の流出を促してしまいます。
カラーを繰り返した時にパサつきや切れ毛などを感じたことがある方はこのためです。
また、このアルカリ成分は人によっては地肌に付くことでアレルギー反応を起こす場合もあります。
フケやかゆみな、そして炎症など赤みや炎症どによって頭皮か環境悪化してくると薄毛のリスクは高まってしまうのため注意しましょう。
パーマ液と抜け毛の関係
パーマ液はカラー剤よりも強いアルカリ性のため、キューティクルの損傷によるパサつきや切れ毛のリスクが高くなります。
また頭皮の炎症も起こしやすくひどい場合は脱毛につながる場合も。
特にパーマは髪の毛内部のコルテックスを破壊してしまうことで髪の保水力を一気に低下させてしまうため乾燥しやすくもなります。
切れ毛や枝毛が増加、そして頭皮の炎症によって髪の成長を妨げるリスクがあるため注意が必要です。
カラーとパーマは同時に出来なくはない
前述したようにカラーにおいてもパーマにおいても抜け毛につながるリスクは多少なりともあります。
そのため同日に二つの施術を同時に行うことはあまりおすすめはしませんが、出来る時と出来ない時があるというのが正直なところ。
理由は以下の二つです。
- 化粧品と医薬部外品に分ける
- 髪のダメージレベルと施術内容
化粧品と医薬部外品に分ける
カラー剤やパーマ剤は大体のものが医薬部外品という分類にされるのですが、薬機法という法律のもと医薬部外品であるカラー剤やパーマ液は同時に使用することが禁止されています。
ですが最近のパーマ剤などには化粧品という分類のものが多くなっていることでパーマを化粧品、カラーを医薬部外品として位置付けすることで同時にかけることが可能になってきているんです。
実際に私自身も化粧品に分類されるパーマ液を使用しているため、同時に背映されるお客様も多くいらっしゃいます。
髪のダメージレベルと施術内容
お客様の希望のスタイルに対して髪の毛の体力が持つかどうかを見て判断します。
例えばカラーやパーマを繰り返しヘアダメージが蓄積している髪であれば状態をお伝えしお断りさせていただく場合もあります。
とはいえバージン毛(カラーやパーマをしていない髪)であればある程度の施術は可能です。
もちろんブリーチを使ったハイトーンのカラーやカール感の強いパーマがご希望であれば難しいことも。
また、毛先にかけるパーマに対して根元のカラー(リタッチカラー)であれば毛先のダメージをある程度抑えることもできるため同時での施術も出来なくはありません。
また、使用する薬剤や塗布の仕方でも同時施術を行う上で効果的なものはあります。
ヘアカラーをする際に地肌のダメージが気になる場合は根元に薬剤がつかないように塗布することも可能ですし、酸性であればほぼダメージレスで
染めることもできます。
パーマ施術のダメージが気になる場合は薬剤のダメージを抑えるための前処理剤を使用したり、希望のスタイル(髪の長さ)によっては頭皮にパーマ剤がつかないように施術をすることも可能です。
薄毛が心配な男性が避けた方がいいカラーやパーマ
ちなみに薄毛が気になる場合これはやめておいたほうがいいといったカラーやパーマはありますか?
前述したようにカラーとパーマの同時施術はできなくはないです。
とはいえ薄毛が気になる場合は以下のような施術(髪型・髪色)は避けましょう。
避けるべきカラーやパーマ
- ツイストパーマなどの強目のパーマ
- ブリーチを使用したダブルカラー
- 月に一回ペースのカラーやパーマ
ツイストパーマなどの強目のパーマ
強いカール感とドライな質感のツイストパーマやツイストスパイラルパーマはマッシュベースや重めのスタイル、長めのスタイルが好きな男性に人気のスタイル。
とはいえの二つのパーマは根元から毛先まで捻じることで髪の毛にテンションをかけ、強い薬剤を使用することが多くあります。
また髪の状態によっては熱ダメージを与えながらかける場合も。
そのた目その他のパーマスタイルに比べ頭皮や髪の毛に負担をかける場合があるため薄毛が気になる場合はなるべく控えることをおお勧めします。
ブリーチを使用したダブルカラー
明るいカラーや透明感のあるカラー、原色系のはっきりとした色味にする際に効果的なのがブリーチカラー。
女性だけでなく男性のお客様でもブリーチからを楽しんでいる方も多くいらっしゃるかと思います。
ブリーチ剤は、過硫酸塩などの酸化剤とアルカリ剤を主成分としていて、頭皮に付着すると刺激となり、炎症やかゆみ、赤みなどを引き起こすことがあります。
またブリーチ剤は頭皮の水分を奪いやすく乾燥を引き起こすことも。
これらの炎症やかゆみ、乾燥は頭皮に負担をかけ抜け毛や薄毛につながる可能性があるため注意しましょう。
もちろん頭皮のトラブルが気になる場合は地肌につかないよう塗布することも可能ではあります。
とはいえ揮発することで頭皮に影響を与える場合やシャンプー時に流れてくる薬剤によって負担をかけてしまう場合もあるため負担をゼロにすることは難しいのが現実です。
月に一度の定期的なカラーやパーマ
男性の場合、ショートやベリーショートのスタイルが方が多いためカラーやパーマの頻度が月に一度という方もいるかもしれません。
見た目や触った感覚で傷んでいないと思っていても一度薬剤が反応している髪というのは必ずダメージが残っています。
薄毛が心配であれば髪の状態を考慮し、短いスパンでの薬剤を使った施術はなるべく控えるようにしましょう。
とはいえパーマが取れてきた、カラーの色味を変えたい・根元の伸びてきた部分が気にあるなどの問題もあるかと思います。
その場合は担当の美容師さんに相談してみましょう。
頭皮や髪の状態に合わせたベストな施術やスタイルを提案してくれるはずです。
カラーやパーマのリスクによる薄毛のを抑える方法
どんなことに気をつけるべきでしょうか?
ここではカラーやパーマを楽しみつつ極力薄毛になるリスクを下げる方法について解説していきます。
そんな男性はぜひ参考にしてください。
同時施術は極力避ける
カラーとパーマは同時にできなくはないとお伝えしましたが、頭皮や髪に負担がまたくないわけではありません。
特にパーマをかけてからのカラーチェンジは毛先までカラー剤を塗布することでダメージが一番強い毛先にもさらに負担をかけてしまいます。
毎月の定期的な施術は控える
月に一度のパーマやカラーも頭皮と髪に負担をかけてしまいます。
1ヶ月半〜2ヶ月に一度の頻度で行うことで薄毛になるリスクを抑えながらヘアデザインを楽しむことができます。
部分的なカラーやパーマにする
カラーやパーマを行ってから次の施術までの「もち」が気になる場合は、気になる箇所だけの部分施術もおすすめです。
例えばヘアカラーであれば根元の伸びた部分だけを染める、カラールが弱くなった部分だけパーマをかける。
美容室ではこうした部分的な施術もできるため有効に活用してきましょう。
前処理剤や保護剤などの使用する
前処理剤を使用することで過剰薬剤のダメージを抑えることができます。
特に毛先のダメージが気になる場合やツヤ感・まとまりを維持したい場合は効果的です。
また、頭皮ダメージが気になるが場合やかゆみや沁みを防ぐ際は保護クリームや保護スプレーなども効果的。
美容室によってはそれによって料金が異なる場合もあるため事前に確認しておきましょう。
自宅でのケアを行う
薬剤の施術を行った後は頭皮も髪も敏感な状態です。
自宅でのケアとしてかゆみや炎症を予防する頭皮ケアローローションや、ヘアダメージの進行を防ぐアウトバストリートメントも積極的に使用してみましょう。
また、シャンプーにおいても過剰な乾燥を防ぐよう洗浄力がマイルドなシャンプーの使用がおすすめです。
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カラーやパーマを長持ちさせる方法
カラーとパーマの頻度を無理なく抑える上でも効果的な共雨のでぜひ参考にしてみてください。
同時施術は避ける
薄毛の点からも同時施術についてなるべう控えるようお伝えしましたが、カラーとパーマ両者のもちにおいても同時に施術せず期間を空けてから行うことをおすすめします。
パーマへの影響
カラー剤はアルカリ性であるためパーマ直後にカラーをしてしまうとパーマで形成された結合を弱める可能性があります。
そのためパーマをかけた直後にカラーを行うと、パーマの定着が不十分な状態で薬剤の影響を受けてしましカールが取れやすくなってしまう場合があります。
カラーへの影響
パーマ液もアルカリ性であるため、カラーの色落ちを促進する可能性があります。
また、パーマの工程で髪のキューティクルが開くため髪の毛内部のカラー色素が抜けやすくなることも考えられます。
パーマの結合の定着には1週間ほど時間が必要なためパーマをかけてから1週間後くらいにカラーをするといいでしょう!
施術当日のシャンプーは避ける
カラーやパーマの薬剤は施術後定着するののに24時間ほどかかります。
そのため施術当日はできるだけシャンプーを控え、髪を濡らすということも控えるようにしましょう。
とはいえ施術後にスタイリング剤をつけてしまったり汗をかいたりとシャンプーをしないと気持ち悪いと言う場合もあるかと思います。
その場合は髪の毛はゴシゴシせず、洗浄力が弱めのシャンプで頭皮をマッサージするように洗いましょう。
正しいシャンプーを選ぶ
カラーやパーマ後は洗浄力の強いシャンプーは避け、アミノ酸系やベタイン系の洗浄成分などが配合されたマイルドなシャンプーで洗うようにしましょう。
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またシリコンが含まれてるシャンプーはパーマのカールを緩めてしまう場合があるためノンシリコンシャンプーを使うのもおすすめです。
とはいえノンシリコンシャンプーの場合髪のきしみが気になる可能性があるため、シャンプー後はしっかりとトリートメントも使いましょう。
さらに熱いお湯はキューティクルを開き、カラーの色落ちやパーマの取れを早めてしまうため38度くらいのぬるま湯で優しく洗うのがおすすめです。
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トリートメントを使用する
カラーやパーマ後は髪の内部のタンパク質や水分が流出しやすく、ダメージを受けやすい状態です。
シャンプーの後はトリートメントでしっかりと栄養を補給することでダメージを補修につながりカラーやパーマの持ちが良くなります。
さらにドライヤーで乾かす前のヘアミルクやヘアオイルも効果的です。
サラッとした質感が好みの方はヘアミルク、しっとりと乾燥を抑えたい方はヘアオイルがおすすめです。
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すぐにドライヤーで乾かす
髪が濡れた状態はキューティクルが開いているためダメージを受けやすい状態です。
また濡れたまま放置していると頭皮や髪の毛の表面の水分だけでなく髪の毛内部や頭皮が保持している潤いまでどんどんを奪い取ってしまいパーマの持ちとカラーの褪色を促進させてしまいます。
特にパーマヘアーを乾かす際は、カールを意識し握りながら持ち上げるように乾かすことでパーマ感を長く持続させることができます。し
紫外線対策をする
紫外線はタンパク質の結合や構成を壊したり変えてしまう性質があるため、カラーの褪色やパーマの劣化を促進させてしまう働きがあります。
日傘や帽子の着用、UVカットの効果があるヘアケアアイテムを使用するなどして紫外線対策をしっかりと行いましょう。
ヘアアイロンの使用を控える
男性の中にもヘアアイロンやストレートアイロなどを使って毎日のヘアセットを楽しんでいるという方もいらっしゃるかと思います。
ヘアアイロンやストレートアイロンは100℃以上の高温のプレートで挟みプレスするため大きな熱だめーじを伴います。
カラーやパーマをしているときは使用を控えるか、低い温度で短時間で済ませるもしくは取る毛束を多くすることで熱を分散させるようにしましょう。
まとめ【カラーとパーマの同時施術はリスクあり】
今回はカラーとパーマの同時施術による薄毛のリスクについてお話しさせていただきました。
結論カラーとパーマを同時に行うことで薄毛になるとうわけではありません。
とはいえ髪の毛や頭皮に負担をかけてしまうのは事実で継続していると抜け毛を促進し薄毛につながる場合があります。
同時施術を行う際は希望のスタイルやカラーを美容師さんとしっかりと相談していただい、施術後はしっかりとケアを行うことをおすすめします。