
今回はこんな男性のお悩みを解決していきます。
この記事でわかること
- 抜け毛のメカニズム
- 夏に抜け毛が増える原因
- 夏の抜け毛対策に効果的なもの
毎年夏になると抜け毛が増えると悩んでいる男性も多いのではないでしょうか?
実際に夏の時期は私も普段のサロンワークの中でお客様からこういった相談を受けることも少なくありません。
髪の毛は1日にある程度は抜けるもの、とはいえあまりにもたくさん抜けているのを見ると頭皮環境の乱れや薄毛も心配になりますよね。
そこで今回は抜け毛のメカニズムをはじめ、夏に抜け毛が多くなる原因やその対策について解説させていただきます。
最後まで読んでいただければ夏に必須のケアや注意するポイントがわかるはずです。
実際に私自身が行っている抜け毛対策も合わせてご紹介させていただきますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
夏は抜け毛が多くなるって本当?
「季節の変わり目は抜け毛が増える」
特に夏から秋にかけてのタイミングは抜け毛を気にされる方が多くなります。
それに加えて夏の時期も抜け毛が多くなるように感じている方もいらっしいますよね?
夏になるとシャンプーの回数も増えることもあるため抜け毛を感じやすい場面が増えるというものもありますが、結論からうと夏は抜け毛が多くなる傾向にあります。
これは夏の季節的な要因や夏という特定の環境が複合的に影響しあうことで起こります。
とはいえしっかりと予防対策を行うことで必要最低限の抜け毛に抑え、最適な頭皮環境を維持することが可能です。
抜け毛が起こるメカニズム

「髪の毛は抜けるもの」と聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、そもそもなぜ受ける必要があるのか、どういったメカニズムで抜け毛起こるのでしょか?
ここでは抜け毛の事前知識としてそのメカニズムを解説していきます。
抜け毛が起こるメカニズムは、主にヘアサイクル(毛周期)という髪の毛の成長リズムと、そのサイクルを乱す様々な要因によって決まります。
ヘアサイクルというのは髪の毛1本1本が成長から抜け落ちるまでを繰り返している周期のことをいうのですが、この周期は以下の三つに分けられています。
休止期
- 期間・・・約2年〜6年
- 特徴・・・毛母細胞が活発に分裂し髪が成長・伸びる期間
髪の毛全体の約8〜9割がこの期間 - 役割・・・新しい髪を作り育てる段階
退行期
- 期間・・・約2〜3週間
- 特徴・・・成長期を終えた髪が成長を停止し、毛根が徐々に縮み始める移行期間
毛母細胞の活動が弱まり髪の成長が止まります
髪の毛全体の約0.1割がこの時期 - 役割・・・次の休止期へ向かう準備段階
休止期
- 期間・・・約3〜4ヶ月
- 特徴・・・髪の成長が止まり、毛根が活動していない期間
新しい髪が毛穴の奥で育ち始め、古い髪は押し上げられて抜け落ちます
髪の毛全体の約0.1〜0.2割がこの時期 - 役割・・・緩い髪の毛が抜け落ち、新しい髪の成長に備える段階
一般的に健康な髪でも毎日50~100本程度の髪が休止期を終えて自然に抜け落ちます。
とはいえ上記でもあるように新しい髪が生えるためには髪は抜け落ちなければなりません。
髪が抜けると「全体の本数がどんどん少なくなってしまうのでは」と思う方もいるかもしれませんがその分新しい髪が生えてくるため、全体の髪の量は維持されます。

夏に抜け毛増える6つの原因

夏に抜け毛が増える原因には夏特有のどんなポイントがあるのでしょうか?
ここででは前述したヘアサイクルの乱れを招く「夏特有」抜け毛の原因を6つ解説していきます。
紫外線
夏は一年のなかで最も紫外線が強い時期です。
特に頭皮は顔の2倍以上の紫外線を浴びてしまうため髪の毛はもちろん頭皮への影響も無視できません。
紫外線を過剰に浴びていると、真皮内に過剰な「活性酸素」を発生させることがあります。
活性酸素は正常な細胞を攻撃し、「光老化」という現象を起こし頭皮を老化させていきます。
光老化により頭皮は厚くなりゴワつき、髪の元である毛母細胞の働きを鈍らせてしまうことでヘアサイクルの乱れの原因となり髪の成長の妨げや抜け毛の増加を促進させる場合があります。
また、活性酸素の増加による高老化は白髪の原因になる場合も。
老化した毛母細胞ではメラニン色素が生成できなくなり徐々に白髪が増え見た目の印象を変えていきます。
夏バテ
夏は外の気温が高くなり室内では冷房にさらされ体力が低下していきます。
体力の低下は寝つきを悪くさせたり食欲を低下させるなど身体にいろいろな影響を与え、いわゆる「夏バテ」という症状を引き起こします。
食欲低下による栄養不足
夏バテは食欲を低下させ、髪の成長に必要な栄養が不十分になる場合がります。
特に髪の毛の成長に必要なタンパク質やビタミン、ミネラルなどが不足してしまうと髪の成長に著しく影響を与え抜け毛などの促す原因になりかねません。
また、暑くなると冷たい飲み物や食事を多く摂ることで体が冷えやすくなり、体の新陳代謝が落ちてしまう場合もあります。
特に夏はビールを摂取する機会や量も多くなる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
過剰な飲酒によるアルコールの分解には水分はもちろん髪の成長には欠かせない亜鉛を大量に使われます。
これによっても髪の成長を妨げてしまい抜け毛を促してしまう恐れがあります。
寝つきの悪さによる睡眠不足
夏は気温が高くなることで寝つきを悪くしたり寝苦しさから寝ている途中に目が覚めてしまうなど、睡眠の質の低下を引き起こすおそれがあります。
睡眠の質の低下は、睡眠中に多く放出される成長ホルモンの分泌を妨げてしまいます。
成長ホルモンは髪の主成分であるタンパク質の合成を促進する働きがあり、成長ホルモンの分泌が減少すると髪の成長の妨げや、不健康な髪になることが考えられます。
クーラー
冷房の効いた室内に長時間いると、空気の乾燥により頭皮の水分も失われやすくなります。
頭皮の水分量が低下し乾燥すると、バリア機能の低下によってかゆみや炎症が起こりやすくなる原因に。
また、頭皮が冷えることで新陳代謝の低下や血行不良になり毛根への栄養供給が滞ることで抜け毛を促してしまう場合があります。
皮脂と汗
夏は気温や湿度が高くなり、発汗や皮脂の分泌量が増加します。
特に頭皮は毛穴の量が多く発汗量が多い場所であることに加え、男性は女性に比べ毛量が多く髪の毛が太い方が多いため蒸れやすく不衛生になってしまいがち。
また皮脂の分泌においても女性と比べ多く、夏の男性の頭皮環境というのは女性に比べ悪くなりやすいものです。
汗や皮脂の毛穴詰りや雑菌の繁殖や皮脂の酸化による血行不良や炎症などで抜け毛を促してしまう場合があります。
海やプール
夏は海やプールでのアクティビティも増える時期ですが海水や塩素は頭皮や髪にダメージを与えてしまう恐れがあるため注意が必要です。
通常健康な人間の肌や髪の毛は弱酸性に保たれていますが、海水はパーマ剤と同じ程度のアルカリ性のため、長時間海水に浸かっていると切れ毛や抜け毛のリスクが増加します。
一方プールに消毒を目的として含まれてる塩素には髪の表面にあるキューティクルを損傷させる作用があります。
キュティクルが損傷すると髪の毛内部から水分や脂質が失われて切れ毛を起こすリスクが増加しヘアダメージにも繋がります。
またプールや海水用の後は濡れた髪と頭皮を自然乾燥させてしまいがち。
これによって頭皮の乾燥などのトラブルを招きやすくなり抜け毛につながる場合もあります。
ホルモンバランスの変化
夏の暑さは体内のホルモンバランスに影響を与えることがあります。
特に男性ホルモンであるテストステロンが増加すると、脱毛を引き起こすDHT(ジヒドロテストステロン)の生成が促進され、抜け毛が増える場合があるため注意が必要です。
この6つの原因をしっかりと把握していればそれを防ぐための対策も考えやすくなるはずです!

注意すべき抜け毛の見分け方

過剰に抜けすぎている毛の見分け方ってあるのでしょうか?
髪の毛は1日に100本前後抜けるとされています。
ヘアサイクルを考えると新しい髪の毛が生えてくるためにはある程度の髪は抜ける必要があるんです。
とはいえ何らかの原因で過剰に抜ける髪の毛というのはヘアサイクルの乱れによって本来抜けなくてもいいものです。
ここでは通常の抜け毛とそうではないものの見分け方を以下の3つのポイントに沿って解説してきます。
抜け毛の見分け方
- 量で判断する
- 質で判断する
- 頭皮の状態で判断する
量で判断する
前述したように健康な人でも1日に100本程度の髪の毛が抜けるものです。
これは髪の毛が成長する中で新しい髪が生えてくるために必要な本数。
特に、シャンプー時などはスタイリング剤等で頭皮に止まっていた毛もまとまって抜けることが多いため、一時的に多く感じやすいです。
注意が必要なのは明らかにそれ以上抜け落ちていると感じた場合です。
普段より排水溝に毛が絡まっている場合やドライヤーをした際に床や洗面台等に毛がたくさん落ちている場合、手ぐしを通すたびに指に抜け毛が絡まるような状態は抜け毛が過剰になっている可能性があり注意が必要です。
質で判断する
抜け落ちた髪の質も重要なチェックポイントです。
正常な抜け毛
- 毛根に白い膨らみがありマッチ棒のような形をしている
- 根元から毛先まで太さが均一
- 髪本来の色艶がある
注意が必要な抜け毛
- 毛根に膨らみがなく小さい
- 毛根が黒ずんでいる(炎症などのダメージ)
- 毛根に白いベタつきやフケ、皮脂が付着している
- 髪の毛全体が細く短く、切れ毛も多い

頭皮の状態で判断する
抜け毛は頭皮の状態が正常かどうかで決まります。
そのため健康な頭皮と注意が必要な頭皮の特徴もあわせて解説してきます。
健康な頭皮
- 透明感のある青白い色
- 適度な潤いがあり、ベタつきやカサつきがない
- 炎症や赤み、フケかゆみもない
- 適度な弾力がある
注意が必要な頭皮
- 炎症や赤みがある
- 乾燥によるフケがある
- 皮脂のベタつきがある
- 慢性的に痒みがある
美容室に行った際に美容師さんに確認してもらういましょう!

夏の抜け毛を予防する7つの方法

予防対策としてはどんなものがありますでしょうか?
ここでは抜け毛予防として以下の7つの対策をご紹介させていただきます。
夏の抜け毛を予防する7つの方法
- 紫外線対策
- 栄養バランスの取れた食事
- 良質な睡眠
- ストレスの軽減
- 正しいシャンプー選び
- 頭皮の保湿
- 美容室でのヘッドスパ
紫外線対策
頭皮は太陽に最も近い場所にあり、一番紫外線を浴びる部分になります。
外出時は通気性のいい帽子や日傘などで紫外線対策をし、直接的な紫外線の照射を防ぎましょう。
また、頭皮にも使用できるUVカット効果のある日焼け止めスプレーなんかもおすすめです。
栄養バランスの取れた食事
夏の会うさにより食欲が低下すると栄養不足やバランス不足に陥ってしまいがちですが、なるべく朝昼晩と3食バランスの取れた食事になるよう心がけましょう。
特に髪の成長を促進させる効果のあるビタミンB群や亜鉛、鉄分などは意識して取れるようにするのがポイントです。
それぞれの栄養素は以下のような食材に多く含まれています。
- ビタミンB群・・・豚肉、大豆、レバー、卵、うなぎ
- 亜鉛・・・牡蠣、ホタテ、牛肉(赤み)
- 鉄分・・・レバー、カツオ、ほうれん草
食欲を掻き立てるニンニクには栄養の吸収率も高める効果のある「アリシン」という成分が含まれているため、夏の食欲不振との相性も最適です。

良質な睡眠
睡眠に重要なのは十分な時間と質です。
睡眠時間が不足するとホルモンバランスの乱れやストレスを引き起こし、抜け毛を悪化させる原因に。
夏場は夜の気温が高いため、寝室の温度管理を行い、快適な睡眠環境を整えることが重要です。
とはいえ一晩中クーラーをつけっぱなしにしていると過剰に冷えすぎてしまったり乾燥により鼻や喉を痛めてしまう場合もあります。
クーラーは就寝30分前からつけて部屋を冷やしておき、タイマーで2時間後にオフする設定などもおすすめです。
また、就寝直前までのスマホの操作やPC作業は脳が覚醒してしまい寝つきが悪くなります。
軽いストレッチや瞑想などで気持ちをおちかせるなどして入眠するようにしましょう。
良質な睡眠は成長ホルモンの分泌も盛んになるため髪の成長には欠かせません。
ストレスの軽減
夏は暑さや湿度からくる体のストレスが増える時期、体調を崩しやすくなる方も多いのではないでしょうか。
ストレスが蓄積すると交感神経が優位になり、血管が収縮しやすくなります。
つまり血液によって毛母細胞に栄養が行き渡りづらくなるため抜け毛にもつながりかねません。
ストレス改善にはリラクゼーションや趣味の時間を持つこと、心身のバランスを保つことが重要です。
正しいシャンプー選び
夏は皮脂が過剰に分泌されるため洗浄力の高いシャンプーがおすすめです。
とはいえ終日在宅の方やクーラーに晒されてる時間が多い方だと逆に頭皮が乾燥しているため、洗浄力はマイルドなものを選ぶようにしましょう
↓洗浄成分については下記の記事で詳しくまとめています↓
シャンプーに含まれる界面活性剤の種類と効果を現役美容師が徹底解説
また有効成分として乾燥が気になる方であれば保湿成分や、育毛・発毛をサポートする効果のある血行促進成分などが配合されているシャンプーもおすすめです。
↓気になる方は以下の記事もチェックしてみてください↓
男性の抜け毛に有効な育毛シャンプー10選【男性専門美容師が解説】
頭皮の保湿
夏は皮脂の過剰分泌もありベタつきがちになる一方で、クーラーによる頭皮の乾燥や洗浄力の強いシャンプーによる乾燥も抜け毛の要因になっている場合があります。
そのため保湿効果の高いシャンプーの使用だけでなく、頭皮の保湿を目的としたスカルプトリートメントの使用もおすすめです。
おすすめのアイテムもご紹介していますので興味のある方はぜひ読んでみてください!

メンズ向けのスカルプトリートメント10選【現役美容師が厳選紹介】
美容室でのヘッドスパ
自宅ではできない特別なケアとして美容室でのヘッドスパも効果的です。
ヘッドスパには以下のような効果があります。
ヘッドスパの効果
- 頭皮のクレンジングと毛穴の皮脂詰まりの改善
- 血行促進による育毛と発毛の促進
- 頭皮の保湿とバリア機能改善
- ストレス軽減・解消
ヘッドスパの頻度としてはおよそ月に一回程度がおすすめです。
頭皮のターンオーバーは約28日周期と言われているため、月に1回の目安でケアを行うことで頭皮のコンディションを良好に保ちやすくなります。
とはいえ夏の暑さによる過度なベタつきやかゆみが気にある場合は2週間に一回など間隔を詰めて集中的にケアをしてみてもいいかもしれません。
正し、頭皮に傷や炎症がある場合は症状が悪化する恐れもあるため施術は控えるようにしましょう。
夏の抜け毛に効果的なシャンプーの手順

おすすめのシャンプーや正しい手順があれば教えてください
夏の抜け毛対策には適度な洗浄力や保湿成分、血行促進成分などが含まれたシャンプーがおすすめです。
どんなシャンプーが自分に合っているのかわからないという方も多いかともいますのでそれぞれに合ったシャンプーを下記の記事でご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
↓血行促進効果のあるシャンプーはこちら!↓
男性の育毛におすすめのシャンプー10選!【現役美容師が徹底解説】
↓保湿成分にこだわりのあるシャンプーはこちら!↓
頭皮が乾燥する男性におすすめのシャンプー10選!現役美容師が解説
↓夏に最適な爽快感と適度な洗浄力のあるシャンプーはこちら↓
夏のケアはこれで決まり!メンズにおすすめのクールシャンプー10選
また、シャンプーの手順については以下の手順に沿って行なっていただくことでよりシャンプーの効果を引き出してくれるはずです。
正しいシャンプーの手順
- シャンプー前のブラッシング
- 丁寧な予洗い
- しっかりと泡立てる
- 指の腹で洗う
- 入念にすすぐ
- 優しくタオルドライする
- 頭皮の保湿をする
- すぐにドライヤーで手早く乾かす
シャンプー前のブラッシング
シャンプー前の乾いた状態でブラッシングをすることで髪の毛表面についたホコリや汚れをある程度落とすことができます。
これによってシャンプーの泡立ちが良くなり皮脂汚れ等を落としやすくなります。
また、絡まりをなくすことでシャンプー中の摩擦や引っかかりを減らすことができるため髪のダメージの軽減だけでなく、本来抜けなくていい髪の毛を守ることもできます。
丁寧な予洗い
シャンプーをつける前にお湯でしっかりと予洗いをすることで汚れの7〜8割ほどは落とすことができると言われています。
ある程度の汚れを落としておくことで少量のシャンプー剤で済むだけでなく、泡立ちも良くなります。
とはいえ高温のお湯は禁物です。
お湯の温度が高すぎると頭皮に必要な皮脂まで奪いとってしまい乾燥を悪化させる場合があります。
37℃前後のお湯で2〜3分かけて丁寧に洗いましょう。
しっかりと泡立てる
ブラッシング+予洗いである程度の汚れを落としているため泡立ちやすい状態なっています。
しっかり泡立てることで、きめ細かい泡が頭皮と髪に行き渡り、摩擦を減らしながら汚れを包み込んで落とせます。
泡立てのポイントは水分+シャンプー剤+空気がバランスよく混ざり合うようにすることです。
水分が多いと水っぽい泡になってしまうため頭皮全体に均一に洗うことができません。
きめの細かい泡をしっかりと泡立てることで髪の毛同士の摩擦を減らしながら洗うことができます。
指の腹で洗う
夏の頭皮は汗や皮脂が多くなりがち。
とはいえ指を立てたり爪でゴシゴシ洗うと頭皮を傷つけてしまうため乾燥や炎症の原因になります。
洗う際は指の腹で優しくマッサージするように洗うことで頭皮への負担を抑えつつ、毛穴の汚れを効果的に落とせます。
特に、皮脂腺が多い額の生え際、耳の後ろ、襟足は忘れずに丁寧に洗いましょう。
入念にすすぐ
シャンプーやトリートメントの洗い残しは、かゆみやフケなどの頭皮トラブルの大きな原因となるためしっかりとすすぎましょう。
とはいえここでもゴシゴシと力を入れすぎず、お湯の温度も予洗い同様37℃前後がおすすめです。
すぐにドライヤーで手早く乾かす
自然乾燥は、頭皮に雑菌が繁殖しやすく頭皮の冷えや乾燥にも繋がるためすぐに乾かしましょう。
また、髪の毛は濡れている状態だとキューティクルが開いたままになり、内部の水分や潤いが流出しやすくなっているためヘアダメージの進行を促してしまいます。
とはいえ長時間のドライヤーは温風によって頭皮を乾燥させるリスクもあります。
そのためドライヤーで乾かす前にタオルドライをしっかりと行なっておくことで短時間でのドライヤーで済むようにしましょう。
夏の頭皮ケアにおすすめの美容アイテム

これまで解説してきたように夏は紫外線、汗、皮脂の過剰分泌、エアコンによる乾燥など、頭皮にとっても過酷な季節ですよ。
そのため夏の頭皮トラブルから抜け毛を防ぎ、健やかな髪を保つためには、頭皮環境の変化に合わせた適切なケアアイテムを選ぶことがとても大切です。
ここでは、夏の頭皮ケアにおすすめの美容アイテムをいくつかご紹介していきますのでぜひチェクしてみてください。
過剰な皮脂におすすめ
夏は過剰に皮脂が分泌しやすくなりベタつきによって頭皮環境が悪化しやすくなりがち。
シャンプーによっては程度に皮脂を洗い流すことができず毛穴詰まりをおこし抜け毛を促進させてしまう恐れもあります。
そこでおすすめなのが洗浄力の強いシャンプーです。
高級アルコール系洗浄成分をメインに配合し男性特有の皮脂汚れをスッキリと洗い流してくれることで頭皮環境の正常化につなげてくれます。

頭皮のベタつきに最適なメンズシャンプーおすすめランキング20選!
とはいえ洗浄力の強いシャンプーは常用してしまうとかえって乾燥の原因になる場合もあります。
もし使用する場合は頻度を決める(3日に一回など)、頭皮のベタつきが気になる日だけ使用するなどスペシャルケアとして使用することをお勧めします。
乾燥対策におすすめ
ここでは最適なシャンプー選びとその後の乾燥対策として、最適なアイテムを2つご紹介してきます。
頭皮ケアローション
シャンプーによる乾燥やドライヤーによる乾燥対策におすすめなのが頭皮ケアローションです。
頭皮ケアローションというのは顔のスキンケアでいうところの化粧水や美容液にあたります。
シャンプー後の頭皮は乾燥しやすく、さらに夏場はエアコンや紫外線などの影響で日中も乾燥することも。
頭皮ケアローションは、失われがちな水分を補給し頭皮の乾燥を防いで潤いを保つ効果があります。
また男性専用頭皮ケアローションであれば髪の成長に効果的なフケ・かゆみを防ぐ効果や炎症を防ぐ効果があるものも多くあります。
特に直接的に育毛をサポートする成分が配合されているものもあるため、保湿はもちろん育毛と発毛のサポートにも効果的なケアアイテムです。

頭皮の乾燥に悩むメンズ要必見!おすすめの頭皮ケアローション10選
スカルプトリートメント
スカルプトリートメントとは髪の毛ではなく頭皮の健康をケアすることを目的としたケアアイテムで、顔のスキンケアでいうところの美容液やパックにあたります。
(スカルプパックという言い方もします)
頭皮の保湿はもちろんバリア機能を強化する効果もあるためフケやかゆみなどを改善し外的刺激から地肌を守ってくれます。
また、頭皮の皮脂バランスを整え過剰な皮脂分泌を抑えてくれることで皮脂の酸化や常在菌の繁殖による不快な頭皮のニオイ軽減にも効果的。
さらに血行促進効果もあるため髪の成長をサポートする効果もあります。

メンズ向けのスカルプトリートメント10選【現役美容師が厳選紹介】
紫外線対策におすすめ
頭皮は体の部位の中でも入り番高い位置にあり顔の約2倍の紫外線を浴びると言われています。
紫外線は頭皮の老化やダメージ、さらには髪の毛の成長に直接関わる毛母細胞にもダメージを与え老化を促します。
そのため長時間無防備に紫外線を浴び続けることで抜け毛の原因になるため頭皮用の日焼け止めスプレーを使ってしっかりと日焼け対策を行いましょう。
ベタつきのないものや頭皮と髪どちらにも使えるものであれば使い勝手も良く普段のスタイリングも邪魔しないためおすすめです。
シャンプーやヘアケアアイテム、カラー剤などでも有名な美容メーカーが出しているアイテムなのでヘアカラーの褪色防止にも最適です!


まとめ【正しいケアで抜け毛を防ぐ】
今回は夏の抜け毛対策について解説させていただきました。
夏は汗と皮脂だけでなく紫外線やエアコンなのどの外的刺激によっても頭皮環境が乱れがちになります。
夏特有の抜け毛の原因や要因をしっかりと理解し最適な対策を行うことで健やかな頭皮環境の維持と抜け毛予防に取り組んでいきましょう。