何が原因なんでしょうか?
今回はこんな男性のお悩みを解決していきます。
この記事でわかること
- 髪のボリュームダウンの原因
- ハリコシを維持する
- ボリュームダウンを改善する方法
髪のボリュームがなくなりヘアセットがうまく決まらないとお悩みの男性も多いのではないでしょうか?
毎朝のスタイリングにも時間がかる上に「ペタンコに潰れていないかと」周りからの印象も気になってしまいますよね。
私も普段サロンワークする中で20年ほどのお付き合いのお客様を多く担当させていただいておりますが、年齢の変化とともにボリュームに関する悩みを抱えていらっしゃるお客様はおおくいらっしゃいます。
とはいえ正しい対策をすることで若々しいボリューム感のあるスタイルを維持することは可能です。
そこで今回は、ボリュームがなくなってしまう原因を初めその対策方法について解説していきます。
自宅でできる対策はもちろん、美容師がサポートできる対策方法も併せてご紹介させていただきますので是非参考にしてみてください。
髪のボリュームは変化する
髪のボリュームが低下するメカニズムは髪の毛一本一本のハリコシがなくなることや一本一本が細くなることで起こります。
以前はドライヤーで適当に乾かすだけでふんわりとしたボリュームが出ていたにも関わらず年齢とともに同じようにやってもペタンと潰れてしまうのは髪の毛に変化が起こっている証拠です。
結論から言うと髪のボリュームダウンは男性女性関係なく年齢を重ねると起こってしまう変化の一つです。
とはいえふんわりと若々しい見た目の印象を維持し、ボリューム感を改善させる方法はいくつかあります。
まずはその原因を知り、今日からできる改善方法を積極的に取り組んでいきましょう。
髪のボリュームがなくなる6つの理由
まず初めに髪のボリュームが低下する主な理由を6つ解説してきます。
遺伝や元々の髪質
容姿や体つき、顔立ちなどに関してはよく親などの血縁から遺伝すると言われていますが同じく体の一部である髪の毛も遺伝します。
家族に髪の毛が細い方や軟毛の方、薄毛の方がいる場合遺伝による影響を受ける場合があるほか、頭頂部のつむじの位置や毛の生え方も遺伝することがあありボリュームが出づらいという方も多くいらっしゃいます。
年齢による髪質の変化
年齢とともに髪の毛の成長サイクルである「ヘアサイクル」が短くなり、しっかりとした髪が育ちにくくなります。
また髪の主成分であるケラチンや水分量が減少することで髪が細くなりハリコシがなくなってしまいます。
髪を立たせる働きがある立毛筋も衰え始めるため、髪の毛一本一本がペタンとしやすくなてしまうのも原因と考えられています。
頭皮環境の悪化
生活習慣の乱れや間違ったシャンプー選びによって頭皮の汚れが毛穴に詰まって髪の成長を阻害することで健康の髪が育ちにくくなります。
特に男性は女性に比べ発汗量や皮脂の分泌量が多く、頭皮の状態は意識してケアをしていないと悪化しやしすい場合が多いです。
健やかな頭皮環境の維持は実は健康な髪の成長に関係しています。
外的刺激による髪へのダメージ
男性の中には定期的にパーマやカラーを楽しんでいるという方もいるかと思います。
近年薬剤の品質は向上し髪に負担の少ないものが多くなっていきましたが、そうは言ってもやはりダメージはゼロではありません。
薬剤を使用した施術は髪への負担はもちろんですが頭皮にも影響を与えるため頻度を減らしたり、しっかりとしたヘアケア・頭皮ケアと並行して楽しんでいきましょう。
生活習慣の乱れ
外食が多くなるとどうしても脂っこいものが多くなり野菜の摂取量が少なくなってしまいがち。
そういった食生活が続いてしまうと皮脂の過剰分泌につながり頭皮環境は悪化します。
また良質な睡眠がとれないことで成長ホルモンの分泌が減少してしまったり、運動不足が続くと血行不良を招くことで髪の成長を阻害します。
こういった後天的な要因は普段の生活習慣からの乱れによっても起こってしまいます。
脱毛症による毛量の変化
通常髪の毛というのは個人差はありますが1日に100本前後抜けると言われています。
特に夏から秋にかけては夏のダメージの蓄積により一時的に200本前後抜ける場合も。
とはいえ髪全体のボリュームや部分的な毛量の変化の場合は脱毛症による過剰な抜け毛が原因になっている可能性があります。
「確かにこれが原因かも・・・」と、思い当たるものはありましたか?
髪のボリュームダウンによるデメリット
周りからの目も気になります。
髪のボリューム感がなくなることで以下のような問題が起こります。
ボリュームダウンによるデメリット
- ヘアセットに時間がかかる
- イメージ通りのフォルムにならない
- スタイリング剤を過剰につけすぎてしまう
- スタイリング剤の油分でベタついた印象になる
- 老けた印象・淋しい印象になる
上記のようにどれもあまりポジテイブなものではありません。
年齢とともに朝のヘアセットの時間を捻出することが難しくなることで「パパッと決まるのが理想」という方も多くなってきます。
特に白髪や薄毛が気になり始めてくるとスタイリング剤による程度なまとまりやツヤ感は必須。
極論何もつけないはNGですが、つけすぎ・やりすぎもNGです。
ボリュームを気にするがあまりスタイリング剤を過剰につけてしまうと余計にボリューム感がなくなり不潔な印象を絶えてしまう恐れもある一方で、自然なボリューム感やまとまり、ツヤ感は清潔感もアップし若々しい印象にもなります。
髪のボリュームを改善する13の方法
どんな方法があるのでしょうか?
ここでは髪のボリューム感をアップさせる方法について解説させていただきます。
今すぐできる改善策や即効性のあるもの、長期的に根本解決できる方法まで全部で13の方法をご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
生活習慣編
まずは後天的な要因になりがちな普段の生活習慣の改善にスポットを当てた改善策です。
習慣的なものはなかなか変えることができないものもあるかと思いますが無理のない範囲てでできるものから取り組んでいきましょう!
バランスの取れた食事
髪のボリュームアップに効果的な栄養素を積極的に摂取するように意識してみましょう。
特に重要なのは髪の主成分であるタンパク質や髪の成長を促すビタミン・ミネラル・鉄分・亜鉛などです。
毎日の食事にバランスよく取り入れることで髪の成長や健康状態をケアすることができます。
質の高い睡眠
理想としては成長ホルモンの分泌が活発になる22時〜翌2時の間に主審するのがベストです。
とはえい毎日その時間位眠りにつくのが難しい場合もありますよね?
ここで重要なのは時間だけではなく睡眠の「質」を高めるということです。
成長ホルモンは、入眠後最初の3時間までに多く分泌されると言われています。
そのためポイントなのは最初の3時間はぐっすり眠ることができるかということ。
そのために効果的なのは寝る直前は脳を休ませる準備として「スマホを見ない」、消化にかかる時間を考慮し「夜食は食べない」、睡眠の質向上のため「運動をする」、リラックス効果を高めるために「入浴をする」、部屋の温度を最適化し寝具にこだわる「寝室環境の整備」などをちょっとしたことから見直してみましょう。
ストレス管理
ストレスを感じると、体内に「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
コルチゾールは体の防御反応を促すホルモンですが、過剰に分泌されると髪の成長サイクルを乱したり、頭皮の血行不良を招くなど、髪に悪影響を及ぼします。
また、ストレスは抜け毛の要因にもなる場合があるため、毛量が減ることでボリューム感が損なわれる可能性もあります。
その他(禁煙、飲酒、運動)
お酒は適量であれば血行促進効果も見込めますが過剰ば摂取してしまうと、アルコールを分解する際に多くのビタミンやミネラルを消費してしまします。
過剰のアルコール摂取は前述したように睡眠の質も低下させるためボリューム感はもちろん髪の成長を損なう可能性があるため注意しょう。
自宅でのヘアケア編
自宅で行えるケアは誰でも手軽に始めることができるケアになります。
毎日使うアイテムを効果的なものに変えることで改善を促すことができます。
育毛剤・発毛剤を使う
年齢とともに気になる抜け毛や薄毛。
髪の毛の量がボリューム感の低下につながってる可能性があります。
もちろん育毛剤には髪を直接生やす効果はありません。
とはいえ髪の成長を促進させる働きがあるため、太くてハリのある健やかな髪を目指す上では効果的です。
発毛剤は髪を生やしたり成長を促したりする効果がありますが、クリニックで処方してもらうか薬剤師のいる薬局でしか購入できないので注意しましょう。
「育毛剤・発毛剤」にはまだ抵抗があるという方は育毛効果のある保湿ローションも効果的です。
ボリュームアップシャンプーを使う
シャンプーには髪の毛や頭皮の汚れを落とす働きがあるのはもちろん、髪のボリュームアップに効果的な成分や洗浄成分を含んでいるものも多くあります。
シャンプーの主成分である洗浄成分では髪や頭皮への刺激が少なくボリュームアップに効果的な「アミノ酸系洗浄成分」をはじめ、髪を太くする「ケラチン」、ハリコシを与える「海藻エキス」などより効果の多いものを毎日のケアアイテムとして選んんでみましょう。
メンズの髪に有効なボリュームアップシャンプー10本【美容師厳選】
スカルプトリートメントを使う
スカルプトリートメントは頭皮ケアを目的としたケアアイテムで頭皮に直接塗ってマッサージすることで、頭皮環境を整えながら健やかな髪へと導く効果があります。
乾燥を防ぎフケやかゆみを防ぐ効果やシャンプーでは落としきれない頭皮の汚れをしっかりと除去する効果、そして髪の根元から補修しハリやコシを与えるため、シャンプーと併用して使うことで高い効果を得ることができます。
メンズ向けのスカルプトリートメント10選【現役美容師が厳選紹介】
毎日のヘアセット編
髪の毛のボリュームは正しくヘアセットすることでふんわりしたボリューム感を作ることができます。
特に頭の形はひし形シルエットが理想とされているためハチ周りは抑えつつトップに高さが出るよう仕上げてみましょう。
ドライヤーをうまく使う
ヘアセットをする際、スタイリング剤をしっかりとつけているのにふんわりとしたボリューム感を維持させることができない場合は、根元からペタンと潰れてしまっている可能性があります。
髪の毛は、ドライヤーによって熱が冷めたときや濡れた髪が乾いたときに形状が固定されるため、ドライヤーをするときはボリュームが出るようにスタイリングするのがポイント。
ヘアセットをしても髪がペタンとなってしまう人は、以下のポイントを押さえてドライヤーをかけてみてください。
ポイント
- 髪を立ち上げたい部分を軽く引っ張り、根元中心にドライヤーを当てる
- 毛流れとは逆の方向に指の腹で地肌を擦るよう乾かす
- 理想のボリュームがでたら指で形をキープしたまま冷風をあて固定するする
最適なスタイリング剤を選ぶ
ヘアスタイルや髪質によって最適なスタイリング剤は異なります。
ショートやベリーショート、男性でもミディアムやロングの方もいらっしゃるかと思います。
また軟毛や剛毛、くせ毛や直毛によっても変わってくるためヘアスタイル×髪質に合わせて最適なものを選ぶようにしましょう。
最も参考にしやすいタイミングは美容室で髪を切った際に美容師が使用するスタイリング剤です。
美容師はお客様をカットした際、お客様の髪質とスタイルに最もあったアイテムを選んで使用します。
気になった際はどのメーカーのなんというスタイリング剤なのか美容師さんに聞いてみましょう。
もちろん美容室で仕上げの際に使うアイテムはその美容室でも販売していることが多いので購入してみるのもいいです。
正しくスタイリング剤を使う
ワックスやジェル、グリースやバームなどスタイリング剤そのものにも「重さ」があります。
ボリュームを出そうとするあまりしっかりとつけすぎると毛先に重さが加わることで余計にペタンと潰れやすくなてしまいます。
スタイリング剤をつける際は髪の毛の中間から毛先につけるようなイメージで使用してみましょう。
適度なツヤ感や束間を作るものというイメージで使うようにするとまとまりとふんわり感、清潔感を維持したヘアセットをすることができます。
美容師によるサポート編
ここからは美容師が技術を提供させていただくことでできる提案や対策になります。
最適な髪型を選ぶ
トップが潰れやすい場合は長さや毛量による重さで潰れやすくなっている場合があります。
ふんわりとボリューム感を出す場合はトップにレイヤー(髪に段差をつけるカット)を入れることでふんわりを軽さを出しやすくすることができます。
髪質や毛量によってレイヤーの長さを設定することでお客様の好みに合ったスタイルをご提案させていただくことができます。
機能的なパーマをかける
パーマというと毛先がくるくるとしたカール感のある髪型・ヘアデザインというイメージあ多いと思いますがそれだけではありません。
パーマはボリュームをコントロールする上でも効果的な技術で、根本から毛先にかけて大きなカールになるようにパーマをかけることでふんわりとしたボリュームをつることができます。
もちろんボリューム感が欲しいトップにだけ「部分パーマ」をかけることもできます。
特に猫っ毛な方や髪の毛が細くてボリュームが出にくい男性は機能的な面でパーマをかけることもおすすめです。
定期的なカットを習慣化する
髪の毛が長くなり毛量が増えると重さによってトップは潰れやすくなってしまいます。
また、ハチが張っている方やハチ周りの生えぐせが強い方の場合伸びてくると四角いフォルムになってしまうため余計にトップが潰れた印象になってしまいます。
一般的な男性のショートであれば1ヶ月に一回のペースでカットをすることでご自身でもボリューム感を作りやすい状態を常にキープすることができます。
ヘッドスパをする
ヘッドスパと聞くと女性が行うヘアケア施術と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ヘッドスパは健やかな頭皮環境を作り毛根にアプローチすることで髪の状態や成長をより良いものにする効果があるんです。
マッサージによる血行促進効果は髪の成長に必要な栄養を毛根まで運ぶ血液循環のサポートであり、ヘッドスパで使用する専用の商材は頭皮や髪に効果的な有効成分が豊富に含まれています。
またマッサージによるリラックス効果は睡眠の質を高める効果もあります。
短いスパンでの施術はかえって頭皮に負担をかけてしまうため、頭皮のターンオーバーの周期である28日前後を目安にするのがおすすめです。
月に一度のカットと合わせて行うことで内側と外側両方から効果的なアプローチをすることができます。
まとめ【正しい対策で若々しいスタイルを】
今回はトップのボリュームが低下する原因と改善策について解説させていただきました。
毎日のヘアケアやヘアアセットの際のちょっとしたポイント、また美容師の技術で理想的なシルエットを作ることは可能です。
おすすめのアイテムもご紹介させていただきましたのでそちらも合わせてぜひ参考にしてみてください。